研究課題/領域番号 |
21300104
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研究機関 | 日本女子大学 |
研究代表者 |
金沢 創 日本女子大学, 人間社会学部, 准教授 (80337691)
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研究分担者 |
小椋 たみ子 帝塚山大学, 現代生活学部, 教授 (60031720)
小西 行郎 同志社大学, 文学研究科, 教授 (40135588)
藤井 靖史 帝京大学, 文学部, 教授 (60228963)
大久保 賢介 香川大学, 医学部, 教授 (80335851)
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キーワード | 乳児 / 選好注視 / 健診 / 知覚 / 認知 / 発達障害 |
研究概要 |
本研究計画の最大の目的は、乳幼児を対象とした最新の知覚・認知実験の成果をベースに、新しい乳幼児健診プログラムを開発することである。自閉症、注意欠陥障害など、さまざまな障害をもつ子どもたちの発達を支援・保障していく場合、従来は母子関係や社会的な能力を重視する傾向にあった。しかし近年、社会的な能力ではなく、知覚、認知、運動といった基礎的能力こそが発達障害の鍵となる要因であるとの考えが広がっている。そこで本研究計画では、知覚・認知研究の成果を手がかりに、言語獲得および社会的相互作用の能力へとつながるテストプログラムを考案し、現場において使える指標の開発をめざした。本研究計画は、1)プログラムの項目の開発と選定、2)現場における実行可能性の検討とプログラムの調整、3)プログラム項目の月齢ごとの通過率のデータ取得、の大きく3つの段階に分けることができるが、最終年度の平成23年の段階では、ほぼ2)の段階が終了し、特に選好注視法を用いたプログラム項目を、ほぼ5分前後で終了する5つテストに絞ることに成功している。具体的には、1)再注視、2)色と運動の統合、3)運動透明視、4)顔認知、5)声と顔の動きの統合、の5つである。1)は最も基礎的な皮質の発達を、2)と3)は、やや高次の視覚機能の発達を、4)と5)は、社会的認知の能力へとつながる知覚統合能力の検討を、それぞれ念頭に設定されている。本年度は、この5つの項目が、各月齢においてどの程度の通過率であるのかを検討し、またデータ取得の安定性などを、各医療現場でのデータ間で比較検する予定である。
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