プルキンエ細胞における抑制性シナプスの空間配置決定の分子基盤

2011 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 21300137
• 研究種目: 基盤研究(B)
• 配分区分: 補助金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 神経化学・神経薬理学
• 研究機関: 東京医科歯科大学
• 研究代表者: 田中 光一 東京医科歯科大学, 大学院・疾患生命科学研究部, 教授 (80171750)
• 研究期間 (年度): 2009 – 2011
• キーワード: 小脳 / 抑制性ニューロン / プルキンエ細胞 / 星状細胞 / 籠細胞 / 登状線維

研究概要

神経回路網が正常に作動するためには、特異的な結合が重要である。小脳プルキンエ細胞は、特徴的なグルタミン酸性入力・GABA性入力を受けている。本研究では、GABA性入力細胞である星状細胞・籠細胞の発生にRBP-Jが受容な役割を果たすことを明らかにした。さらに、グルタミン酸入力の一つである登状線維に放出確率の異なる2種類があり、ゼブリンを発現するプルキンエ細胞は、放出確率の高い登状線維から入力を受けていることを明らかにした。

研究成果

• [雑誌論文] Neuronal glutamate transporters regulate glial excitatory transmission (2012)
  • 著者名/発表者名: Tsai, M-C., Tanaka, K., Overstreet-Wadiche, L., Wadiche, JI.
  • 雑誌名: J Neurosci 巻: 32 ページ: 1528-1535
• [雑誌論文] RBP-J promotes the maturation of neuronal progenitors (2011)
  • 著者名/発表者名: Komine, O., Nagaoka, M., Hiraoka, Y., Hoshino, M., Kawaguchi, Y., Pear, E. S., Tanaka, K.
  • 雑誌名: Dev Bio 巻: 354 ページ: 44-54
• [雑誌論文] Zones of enhanced glutamate release from climbing fibers in the mammalian cerebellum (2010)
  • 著者名/発表者名: Paukert, M., Huang, Y. H., Tanaka, K., Rothstein, J. D., Bergles, D. E.
  • 雑誌名: J Neurosci 巻: 30 ページ: 7290-7299
• [図書] 精神神経疾患におけるグルタミン酸トランスポーターの役割、細胞工学 (2012)
  • 著者名/発表者名: 田中光一
  • 総ページ数: 580-586
• [図書] アストロサイトと精神神経疾患、Clinical Neuroscience (2011)
  • 著者名/発表者名: 田中光一
  • 総ページ数: 1286-1288
• [図書] グルタミン酸トランスポーター、生体の科学 (2010)
  • 著者名/発表者名: 相田知海、田中光一
  • 総ページ数: 398-399
• [図書] 自閉症、Clinical Neuroscience (2010)
  • 著者名/発表者名: 相田知海、田中光一
  • 総ページ数: 912-915
• [備考]
  • URL: http://www.tmd.ac.jp/mri/aud/index.html