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2010 年度 実績報告書

臨床応用を目指した大型生体レドックス画像化装置の開発

研究課題

研究課題/領域番号 21300169
研究機関九州大学

研究代表者

市川 和洋  九州大学, 先端融合医療レドックスナビ研究拠点, 教授 (10271115)

キーワード大型磁石 / バイオテクノロジー / 生物・生体工学 / 可視化
研究概要

本年度は、試作したOMRI装置の評価・改良を継続すると共に、実験動物を用いた評価に着手した。具体的な検討項目は下記の2点である。
1)疑似試料における均一性等の性能評価・フィードバックによる改良
まず疑似試料(ファントム)レベル(生体を模した形状、緩和時間)のファントムを作成し、共振器の有用性(検出感度、検出均一性)を理論計算値と実測値の比較解析により行った。径200mm以上の領域で良好な性能が確認された。また、雑音低減を目的として共振器のシールド部分について一部設計を変更した。その結果、信号/雑音比が2倍以上改善した。さらに、動物の挿入/搬出が容易になるように、空隙部分の共振器形状を改良した。
2)大型実験動物を用いた有用性の実証
レドックス分子イメージング手法として、既に我々は安定同位体標識した複数のレドックス・スピン試薬を用いることで、同一動物の異なる微小部位におけるレドックス動態を同時に画像化できることを報告している。
1)の結果を踏まえて本装置において胃潰瘍モデルを例にレドックスイメージングを行った。また、性能比較の為に、既存装置を用いて得たレドックス画像と、本研究で開発する装置で得る画像とを比較し、感度・局所情報の抽出性について解析を行った。その結果、本装置で撮像した画像は従来装置と同等以上の性能を有しており、動物撮像に有用であることが示された。次に、より高精度の撮像を実現する為に、大型動物の画像化条件検討に着手した。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2010

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (4件) 産業財産権 (1件) (うち外国 1件)

  • [雑誌論文] Dynamic nuclear polarization studies of redox-sensitive nitroxyl spin probes in liposomal solution2010

    • 著者名/発表者名
      Benial AM.Utsumi H.Ichikawa K.Murugesan R.Yamada K.Kinoshita Y.Naganuma T.Kato, M.
    • 雑誌名

      J Magn Reson

      巻: 204 ページ: 131-138

    • 査読あり
  • [学会発表] High field OMRI scanner for in vivo redox imaging2010

    • 著者名/発表者名
      Kazuhiro Ichikawa
    • 学会等名
      SFRBM 2010
    • 発表場所
      Orlando, FI
    • 年月日
      2010-11-18
  • [学会発表] Imaging in vivo redox status with magnetic resonance technique2010

    • 著者名/発表者名
      Kazuhiro Ichikawa Hideo Utsumi
    • 学会等名
      17th International SPACC Symposium
    • 発表場所
      Kagoshima
    • 年月日
      2010-10-15
  • [学会発表] 磁気共鳴法による生体レドックス機能イメージング2010

    • 著者名/発表者名
      市川和洋
    • 学会等名
      北海道大学GCOE「知の創出を支える次世代IT基盤拠点」若手研究者支援のための産学協同国内シンポジウム
    • 発表場所
      札幌
    • 年月日
      2010-10-07
  • [学会発表] 高解像度生体レドックスイメージング装置の開発2010

    • 著者名/発表者名
      市川和洋、長沼辰弥、内海英雄.高解像度生体レドックスイメージング装置の開発
    • 学会等名
      第63回日本酸化ストレス学会学術集会
    • 発表場所
      横浜
    • 年月日
      2010-06-24
  • [産業財産権] 生体内因性分子の検出方法2010

    • 発明者名
      内海英雄、兵藤文紀、市川和洋
    • 権利者名
      九州大学
    • 産業財産権番号
      PCT/JP2010/069386
    • 出願年月日
      2010-10-29
    • 外国

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公開日: 2012-07-19  

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