研究分担者 |
小谷 和彦 自治医科大学, 医学部, 講師 (60335510)
山越 芳樹 群馬大学, 工学研究科, 教授 (10174640)
鯉渕 晴美 自治医科大学, 医学部, 助教 (20382848)
松永 宏明 自治医科大学, 医学部, 助教 (40569969)
宮本 倫明 自治医科大学, 医学部, 研究員 (90458323)
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研究概要 |
動脈硬化における細動脈や毛細血管の病態に対するアプローチは重要であるが未開である.我々は指先を加圧して,指尖血管内ヘモグロビン量の移動(流動性)を,発光ダイオードによって定量的かつ低侵襲性に検査する方法を開発し,臨床的意義に関して研究した.本法によるvelocity pressure index(VPI)の再現性や変動係数は臨床的に容認されるレベルであった.特に糖尿病患者においてVPI値は健常群よりも有意に低く,また肥満や血清脂質のような動脈硬化危険因子と有意に正相関した.高血圧症合併糖尿病患者では過眠習慣の場合にVPIは有意に低値を示した.一連の成果は,生活習慣病における毛細血管病態に対する本検査法の有用性を示唆しており,実地応用に向けての更なる検討が期待される.
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