研究課題
慢性肝炎および非アルコール性脂肪性肝炎の超音波機能診断法として、非造影、造影による診断法を人への応用とし検討中である。診断法を広めるためには簡便な診断法であることが必須である。これまで繰り返し行ってきた至適投与量の検討によりより簡便に臨床応用できる手法としてSonazoidを通常に溶解し生理食塩水0.95mlとSonazoid0.5mlを混和する。その後2mlの生理食塩水に溶かし0.5mlすなわち肝腫瘍に使用する投与量の1/1000量となるよう調整し静注、これまで報告した方法で検査を行う。本年度は組織学的検討と検査の乖離例についても検討し今後より確実かつ臨床的に有用な検査方法の確立を目指す。また昨年に続きKupffer細胞の貪食能についてNASH肝生検とNAFLD肝生検の電子顕微鏡による形態学的検討を行っている途中である。Kupffer細胞内に鉄や異物が貪食能力を低下させる原因につながることは明らかであるが、それ以外の類洞壁細胞の影響や肝実質細胞等の影響なども検討項目に加え本年度の研究を勧める。さらに本年から来年以降への研究の継続として超音波工学的に肝の脂肪化や肝炎の程度が肝硬度測定にどの程度影響にそのメカニズムがどうであるかの検討も加えて研究をすすめたい。
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綜合臨床
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