研究課題/領域番号 |
21300198
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
森 信芳 東北大学, 大学院・医学系研究科, 助教 (50463790)
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研究分担者 |
上月 正博 東北大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (70234698)
伊藤 修 東北大学, 大学院・医学系研究科, 准教授 (00361072)
高橋 和広 東北大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (80241628)
戸恒 和人 東北大学, 大学院・医学系研究科, 非常勤講師 (10217515)
金澤 雅之 東北大学, 大学院・医学系研究科, 非常勤講師 (60282050)
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キーワード | リハビリテーション / 心筋梗塞 / 運動療法 / 血管作動物質 |
研究概要 |
ラットを麻酔下に左開胸し、冠状動脈を結紮することで、ラット心筋梗塞モデルを作成した。手術後約1ケ月の回復、リモデリング、心不全進行期間を与えた後、キシラジンケタミン混合麻酔下に心エコー検査を行った。左室駆出率40%以下の心機能が十分に低下している、すなわち心不全となっているラットを運動群と非運動群に分けた。運動群には小生物用トレッドミルによる運動療法を4週間行った。運動条件は傾斜0度、速度は20~25m/分で1回あたり60分間、一日1回、週5日間として行った。4週間の運動療法あるいは非運動期間後にキシラジン、ケタミン混合麻酔下で2回目の心エコー検査を行った。心エコー法による壁運動評価では非運動群に比べ運動群で左室駆出率の改善がみられている。 2回目の心エコー検査後にラットをと殺、採血し、その心、肺を摘出した。ラット心は今後のタンパク質抽出およびRNA抽出、解析用に-80℃にて保存中である。今回、肺重量/体重比は運動群で低下がみられ、さらに運動群では血漿BNP濃度の低下も見られている。これらの結果は、運動療法の心筋梗塞ラット心への効果として、心機能の改善、肺うっ血があることは示されていたが、今回は、今まで言われていたものとは別の効果の存在が示唆される。当初の予定通り23年度には例数を増やして、心のタンパク質、RNA発現についての検討を予定している。
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