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2009 年度 実績報告書

両側分離型トレッドミルを用いた歩行解析による転倒予防への基礎研究

研究課題

研究課題/領域番号 21300203
研究機関東海大学

研究代表者

正門 由久  東海大学, 医学部, 教授 (10173733)

研究分担者 富田 豊  慶應義塾大学, 理工学部, 教授 (50112694)
キーワード歩行 / 立位 / 両側分離 / アンクルストラテジー / 転倒
研究概要

本研究の目的は、両側分離型トレッドミル(Split Belt Treadmill)を用いて、足部への荷重を変化させる、または足部に外乱を加えることで、歩行の外乱に対する、転倒回避の身体ストラテジーを神経生理学的および運動学的に解析することである。平成21年度はその基礎的実験として立位での足部への外乱に対する生体の反応を検討した。
具体的には、両側分離型トレッドミル上に静止立位を取り、予期せぬタイミングで片脚のみ、もしくは両脚同時に前または後に急速にベルトを動かす外乱を与え、表面筋電図にて筋活動を記録した。被験筋は両側の前脛骨筋、腓腹筋、大腿四頭筋、大腿二頭筋、中殿筋、腹直筋、傍脊柱筋である。
結果、片脚外乱、両脚外乱ともに遠位筋から近位筋の順で活動するパターンが見られた。ベルトを前方に引く外乱では前脛骨筋、大腿四頭筋、腹直筋の順であった。後方へ引く外乱では腓腹筋、大腿二頭筋、傍脊柱筋の順である。これは、従来報告されているいわゆるアンクルストラテジーとして矛盾しない結果であった。
一方で片脚外乱時の左右脚の同名筋を比較すると、ほとんどの筋では外乱側の方が早く活動を開始するが、後方に引いた際の大腿二頭筋では非外乱側の方が早く活動することがわかった。これは立位時の重心管理に重要な役割を果たしていると考えられた。この結果は第39回日本臨床神経生理学会学術大会において発表した。
来年度は三次元動作解析装置を使用し、重心動揺と筋活動、より強い外乱を与えた際のステップ反応について検討を行う予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2009

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 静止立位時に片脚へ外乱を加えた際の姿勢制御の検討2009

    • 著者名/発表者名
      兵頭昌樹、齋藤真由美、牛場潤一、富田豊、正門由久
    • 学会等名
      第39回日本臨床神経生理学会学術大会
    • 発表場所
      北九州
    • 年月日
      2009-11-19

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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