研究課題/領域番号 |
21300207
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
中川 晴夫 東北大学, 病院, 講師 (80333574)
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研究分担者 |
半田 康延 東北大学, 大学院・医学系研究科, 客員教授 (00111790)
海法 康裕 東北大学, 病院, 助教 (30447130)
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キーワード | 治療的電気刺激 / ニューロバイオニクス / 過活動膀胱 / MRI / 血流 / 脳磁図 |
研究概要 |
平成21年度は臨床的研究と基礎的研究を平行して行った。 1)脳磁図による検討 脳磁図を使用したSSTES刺激による大脳皮質における反応の測定を行った。その結果、SSTESによる反応は大脳皮質の一次感覚野の中で後脛骨神経の反応部位よりも下方に推定された。電極がより大きく、刺激強度がより強いほど大脳反質にの反応も強いという結果を得ることができた。この成果はすでに論文化された(J Clin Neurosci.2009 Oct ; 16(10) : 1330-3)。 2)Cine-MRIによる検討 Cine-MRIによる前立腺の変化の測定については、研究の前段階として前立腺肥大症に対する第一選択薬であるα-遮断薬使用下のMRI変化を測定した。その結果、α-遮断薬の使用前後における前立腺部尿道は統計学的に有意な変化をとらえることができた。薬剤使用による尿道の拡張が見られており、α-遮断薬の作用機序の一つを画像的に明らかにする事ができたと考えられる。この成果は2009年の排尿機能学会で発表された。 3)レーザー血流計による膀胱内血流の反応測定 本研究については短期効果を測定する時点で有意な差が認められず、今後測定手法の変更を検討している。 4)ラットにおけるSSTESの効果測定と作用機序の解明 基礎的研究である本研究についてはBOOモデルラットを作成す予定であったが、この作業において安定したモデルを作成するところで問題が発生し、現在成果を公表するまでには至っていない。2009年の第4四半期にこの問題は解決されており、2010年度にはこれまで行えなかった部分も含めて行う予定となっている
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