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2009 年度 実績報告書

水泳における新推進理論の確立に向けて-準定常理論からの脱却

研究課題

研究課題/領域番号 21300228
研究機関筑波大学

研究代表者

松内 一雄  筑波大学, 大学院・システム情報工学研究科, 教授 (70111367)

研究分担者 高木 英樹  筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 准教授 (80226753)
榊原 潤  筑波大学, 大学院・システム情報工学研究科, 准教授 (10292533)
長谷川 裕晃  秋田大学, 工学資源学部, 准教授 (90344770)
キーワードPIV / 水泳 / 推進力 / 非定常流体力 / 渦
研究概要

この申請ではその成果を確実にするために、再現性が乏しいが解析の基本データとなる実際の泳者に対する計測と、これを補う意味で再現性に優れ力の計測が可能な風洞を使ったモデル実験により2方向から推進力発生のメカニズムに迫っている。以下、この二点に分け報告する。
1.PIVと動作分析同期システム
泳者がどめようにして推力を得るかの基本的な問題に推進手段の主たる手の具体的な運動の解析とPIVを用いた可視化による流れ場の解析を行なう。水泳を専門とする被験者に対して、その非定常の流れ場を詳細に調べた。推進力発生のメカニズムを正確に知るためには手の運動に連動した流れ場の情報を取得する必要がある。この目的で手の動作と流れ場を同時に計測するシステムの構築に取り掛かり、このシステムの単純なストロークへの適用についてはほぼ完成している。特に、手のスカーリング動作の解析にはほぼ満足な結果が得られている。推進力に関連した運動量を計測するたあめ三次元計測については、測定空間が広すぎる等の理由から、まだ手が付いたばかりで満足な結果は得られていない。
2.風洞による擬似運動による非定常力発生メカニズム
模型を泳者の運動に見立て、これに働く力と流れとの関連について調べたものであるこれについては、ほぼ満足な結果が得られていて研究発表も行なっているが、力の変動が微小なためS/N比が高く取れず精度の問題が残っている。この欠点については、われわれ自身で設計した力検出装置に原因があることが分かっており、この部分を市販のロードセルで置き換えるなど方策が必要であることが判明した。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2009

すべて 雑誌論文 (3件) 学会発表 (2件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 三次元振動翼後方での渦の挙動の可視化2009

    • 著者名/発表者名
      長谷川裕晃、松内一雄
    • 雑誌名

      日本機械学会茨城講演会講演論文集 No.090-2

      ページ: 231-232

  • [雑誌論文] 泳者の手を模擬した円盤翼からの放出渦の動的挙動2009

    • 著者名/発表者名
      長谷川裕晃、松内一雄
    • 雑誌名

      日本機械学会茨城講演会講演論文集 No.090-2

      ページ: 233-234

  • [雑誌論文] ロボットアームによるクロール時の力と流れ場の解析2009

    • 著者名/発表者名
      高木英樹、松内一雄
    • 雑誌名

      日本機械学会流体工学部門講演会講演論文集 No.09-8

      ページ: 515-516

  • [学会発表] A simulation of time delay between acceleration and added force2009

    • 著者名/発表者名
      松内一雄
    • 学会等名
      International Society of Biomechanics
    • 発表場所
      ケープタウン(南アフリカ)
    • 年月日
      2009-07-09
  • [学会発表] Propulsive force acting on a robot arm and its flow field2009

    • 著者名/発表者名
      松内一雄
    • 学会等名
      International Society of Biomechanics
    • 発表場所
      ケープタウン(南アフリカ)
    • 年月日
      2009-07-08
  • [図書] 渦の形成とPIV法を用いたクロール泳中の渦の可視化2009

    • 著者名/発表者名
      松内一雄
    • 総ページ数
      6
    • 出版者
      筑波大学出版会

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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