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2011 年度 実績報告書

ミラーシステムに注目した全身運動学習の脳機構解析

研究課題

研究課題/領域番号 21300232
研究機関早稲田大学

研究代表者

彼末 一之  早稲田大学, スポーツ科学学術院, 教授 (50127213)

研究分担者 坂本 将基  早稲田大学, スポーツ科学学術院, 助手 (80454073)
渡邉 丈夫  早稲田大学, 高等研究所, 准教授 (90409756)
土屋 純  早稲田大学, スポーツ科学学術院, 准教授 (60236908)
キーワード運動イメージ / ミラーシステム / 全身運動 / 経頭蓋的磁気刺激
研究概要

スポーツにおいて「観察」や「イメージ」は非常に重要な要素のひとつである。新たな動作を獲得する場合は熟練者の動作を観察し、自身に置き換えてイメージすることで実際の動作をスムーズに行うための予備練習としている。Calvo-Merinoら(2005)はバレエの動作を観察させたところ経験者は未経験者よりも高い脳活動が見られたと報告している。それでは宙返りなどの想像もできない動作を観察やイメージした場合、未経験者の脳はどのような反応が見られるのか。また、未経験者が宙返りを習得していく過程においてどのような反応の変化が起きるのかについて検討した。本研究では運動指令を筋へ送る皮質脊髄路の興奮性に注目した。宙返り未経験者を対象とし、事前に作成した指導プログラムに沿って2ヶ月間の宙返りトレーニングを行った。被験者は週に2回計16回のトレーニングを行った。トレーニングの前後で被験者は椅子に座らせ、正面に置かれたモニターでジャンプと宙返りの映像を見せた。見方は、ただ見るだけの観察条件と自身が行っているかの様にイメージしながら見るイメージ条件を行わせた。磁気刺激は安静時域値の1.2倍の強度で刺激し、静止立位姿勢[control]、ジャンプ時[jump]、宙返り(ジャンプ)時[somersault(J)]、宙返り(抱え込み)時[somersault(T)]のタイミングで刺激した。運動誘発電位(MEP)は大腿直筋から記録した。被験者はトレーニングにより宙返りを習得したことが主観評価や客観評価からわかった。またMEPはトレーニング後に増加した。以上の結果はトレーニングにより技能レベルが上がることで皮質脊髄路の興奮性は増大することが明らかとなった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2011

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Object-specific modulation of corticospinal excitability during motor imagery of actions with objects2011

    • 著者名/発表者名
      N.Mizuguchi, et al
    • 雑誌名

      PLoS ONE

      巻: 6 ページ: e26006

    • 査読あり

URL: 

公開日: 2013-06-26  

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