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2012 年度 実績報告書

ACTN3遺伝子型からみた骨格筋の適応性に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 21300238
研究機関順天堂大学

研究代表者

内藤 久士  順天堂大学, その他の研究科, 教授 (70188861)

研究期間 (年度) 2009-04-01 – 2013-03-31
キーワード遺伝子 / 競技力 / 骨格筋 / 有酸素能力 / 筋力 / 筋パワー / アルペンスキー
研究概要

競技パフォーマンスに関連付けられる候補遺伝子の一つとしてとして、骨格筋内のαアクチニン3タンパク質の発現調節に関わるACTN3遺伝子が注目されている。本年度は、パワーと持久力の両能力が必要とされる競技としてこれまでほとんど報告がなされていないアルペンスキー選手のACTN3遺伝子型分布について横断的に比較した。ACTN3遺伝子型は、口腔粘膜または血液サンプルを用いてポリメラーゼ連鎖反応TaqManプローブ法によってRR、RX、XX型の3タイプに分類した。その結果、日本人アルペンスキー選手124名(男子71名,女子53名)のアクチニン3遺伝子型分布は,RR型28.2%,RX型46.8%,XX型25.0%であり,体育系大学学生65名(RR型:23.1%,RX型:47.7%,XX型:29.2%)と比較してほとんど差が見られなかったが、国際レベルにある選手11名のACTN3遺伝子型は,RR型18.2%,RX型72.7%,XX型9.1%で、CT群と比べて有意な差(p<0.01)が観察された。またその11名中8名がRX型の選手であった。さらに,男女別のアクチニン3遺伝子型分布は,男性ではRR型33.8%,RX型38.0%,XX型28.2%に対し,女性ではRR型20.8%,RX型58.5%,XX型20.8%であり,性別間で分布に差が見られた(p=0.013)。また、世界ランキングポイントが上位30名の選手におけるポイント平均は,Slalom、 Giant Slalom、Super Giant Slalom 全ての種目においてRX型の選手が最も優れた成績となった。高い脚筋力・筋パワーに加え,優れた有酸素能力を必要とするアルペンスキーには、RX型であることが高いパフォーマンスを発揮するために重要である可能性が示唆された。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2013 2012 その他

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (2件) (うち招待講演 1件)

  • [雑誌論文] Heat stress activates the Akt/mTOR signaling pathway in rat skeletal muscle2013

    • 著者名/発表者名
      Yoshihara T, Naito H, Kakigi R, Ichinoseki-Sekine N, Ogura Y, Sugiura T, Katamoto S
    • 雑誌名

      Acta Physiol

      巻: 207 ページ: 416-426

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Heat stress-induced changes in skeletal muscle: heat shock proteins and cellular signaling transduction2012

    • 著者名/発表者名
      Naito H
    • 雑誌名

      J Phys Fitness Sports Med

      巻: 1 ページ: 125-131

    • 査読あり
  • [学会発表] 次世代のトレーニングを考える~トレーニングにおける温故知新~

    • 著者名/発表者名
      内藤久士
    • 学会等名
      第25回日本トレーニング科学会大会
    • 発表場所
      立命館大学(滋賀県)
    • 招待講演
  • [学会発表] Why does skeletal muscle have fast and slow muscle fiber?

    • 著者名/発表者名
      Hisashi Naito
    • 学会等名
      第90回日本生理学会大会
    • 発表場所
      タワーホール船堀(東京都)

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公開日: 2014-07-24  

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