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2009 年度 実績報告書

医療現場の脳心血管系ストレス関連疾患発症対策に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 21300247
研究機関東京慈恵会医科大学

研究代表者

豊島 裕子  東京慈恵会医科大学, 医学部, 講師 (70328342)

研究分担者 木村 直史  東京慈恵会医科大学, 医学部, 教授 (80138742)
遠藤 陽一  東京慈恵会医科大学, 医学部, 講師 (20158786)
キーワード社会医学 / ストレス / 脳心血管系疾患 / ストレス関連疾患 / 医療職 / 心電図
研究概要

医療現場のストレスを解析し、医療現場の脳心血管系ストレス関連疾患(心筋梗塞・脳梗塞など)予防のための方策を立てるのが、本研究の目的である。初年度は、医療職の中でも特別な手技や集中を必要としストレスが多いと考えられる内視鏡医24人を対象に、内視鏡業務中にホルター心電計を装着して心電図を継続的に記録し、記録された心電図の心拍変動の周波数解析より、146件の内視鏡的治療中の内視鏡医のストレス評価を試みた。
1.周波数解析による低周波成分/高周波成分比(LF/HF)は、交感神経機能指標と言われているが、ストレスを強く感じているときはLF/HFが増加し、リラックスしているときはLF/HFが減少し、この指数でストレスを評価することが可能と考えられた。
2.内視鏡医の経験患者例数、内視鏡治療に要した時間、治療・検査手技の難易度、また治療している患者の年齢、患者の病巣が悪性であるか否かなどによって、医師の受けるストレスが大きく変わることが分かった。
3.次年度以降、医療現場の内視鏡医以外のスタッフのストレス評価に、ホルター心電計活用が可能であると考えられた。
以上より、
(1)術者が内視鏡手技に熟練するまでは、特にストレスが強いと考えられるので、経験例数の少ない医師に対するサポート体制の充実が重要と考えた。
(2)熟練した術者であっても、治療時間が長時間になると、その間持続的に交感神経緊張状に曝露されることになるため、心・循環系に与える負荷は極めて大きく、適切なタイミングでの交代をルール化する、環境因子でのストレス軽減を試みるなど、物心両面での援助が必要と考えた。

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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