研究課題/領域番号 |
21300265
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研究機関 | 十文字学園女子大学 |
研究代表者 |
星 三和子 十文字学園女子大学, 人間生活学部, 教授 (30231004)
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研究分担者 |
塩崎 美穂 お茶の水女子大学, 教育研究特設センター, 講師 (90447574)
上垣内 伸子 十文字学園女子大学, 人間生活学部, 教授 (90185984)
向井 美穂 十文字学園女子大学, 人間生活学部, 准教授 (40554639)
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キーワード | 子育て支援 / 発達支援 / 親子 / 支援職 / 国際比較 / 国際研究者交流(フランス、イタリア、ベルギー) |
研究概要 |
【本年度の研究1】1. 目的:日本の子育ち子育て支援の概念、歴史、現状に関する資料の収集分析から概要を示し、フランス、イタリア、ベルギーとの比較により大まかな日本の特徴を掴む。これにより今後の共同研究のための基礎的な情報を得る。2. 結果:日本の支援事業はフランスやイタリアより遅く始まったが急激に量的な増加を見た。しかし支援の概念は様々で、支援職とは何かも十分に検討されないまま実施されている現状が窺われ、現状を踏まえた支援職の専門性の検討が必要である。 【本年度の研究2】1. 目的:子育て支援施設での聞き取りによる実態把握を行う。2. 方法。中心的な位置にある人および支援職の人に対し聞き取り調査を行った。聞き取り項目:(1) 施設としての位置と子育て支援の概念(子育て支援を始めた経緯およびそれ以前からの支援の歴史、運営主体、職員構成、運営の仕方、プログラム、利用者特徴)(2) 次の支援目的があるか:子どもの支援(遊び場提供、他児との交流、親子の繋がり)、親の支援(親同士の交流、親としての学習、相談話し合い、情報提供、虐待防止、一人親・生活困難他困難親への支援、孤立親訪問支援、世代間交流)(3) 支援職の専門性の実態と意見(これまでの経験、資格、スーパーバイズ・研修、必要な専門性)。聞き取り対象:30ヶ所で行った(東京20、埼玉5、茨城4、神奈川1)。調査期間:2009年5月~2010年3月。施設は親子の出会いの場提供(20ヶ所)、家庭支援センター(東京都)保健センター等特定の親子に焦点化した支援を行っている施設(7ヶ所)、一時保育・親のレスパイト等親子分離による支援(3ヶ所)。3. 現在までの分析結果:(1) 子育て支援が制度化される以前を含めた各施設の歴史が現在の支援に大きく影響している。(2) 支援職の資格も専門性に対する考えも多様である。(3) 困難を抱えた親子への支援と中流専業母親層の支援では施設が分離している。更なる分析は22年度に行う。
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