研究概要 |
プライバシー保護機能付のe自警システムの開発・改良,検証実験,啓発・普及活動を行うことを目的として,新技術の開発,社会実験を通じた地域への啓発・普及活動,新デバイスの開発,適用バリエーションの拡大を検討した. 新デバイスの開発として,(株)ロッキーと協力し,スタンドアローン使用に向くプライバシー保護機能付きAll-in-One型デバイス「e自警カメラ」を開発した.また,トステック(株)と協力し,街灯一体型デバイス「e自警灯」を開発した.また,外部サイトでの検証に向け,試作機を製作した. また,社会実験を通じた地域への啓発・普及活動として,既に実施している前橋市連取町住宅街,伊勢崎市駅前駐輪場,桐生市末広町商店街等の外部検証実験サイトで,問題点の抽出,打開策の探索,改良を実施した.また,上記All-in-One型デバイスの外部検証実験の候補地区として桐生市立東小学校学区,街灯一体型デバイスの外部検証実験の候補地区として前橋市日吉町を選定し,デバイス導入及び社会実験を開始した.さらに,啓蒙・普及活動の推進のため,上記導入に関する報道発表,及び,e自警ネットワーク研究会ホームページでの公開を行うとともに,桐生市民文化会館における防犯セミナーや外部検証実験候補地区での説明会を開催した. また,新技術の開発として,プライバシー保護と自衛目的閲覧を両立するための画像処理技術を取り入れた監視ソフトウェアの開発を行った.本ソフトウェアを伊勢崎市駅前駐輪場及び桐生市末広町商店街に導入し,動作検証を行った結果,本ソフトウェアの有効性を実証した. さらに,適用バリエーションの拡大として,共同住宅・アパートのエレベータやエントランスホールへの設置に適した照明揺らぎの影響を低減するためのアルゴリズムを開発した.
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