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2009 年度 実績報告書

住宅における視覚要因と聴覚要因の積極的活用による省エネルギー対策

研究課題

研究課題/領域番号 21300270
研究機関京都府立大学

研究代表者

松原 斎樹  京都府立大学, 生命環境科学研究科, 教授 (80165860)

研究分担者 藏澄 美仁  椙山女学園大学, 生活科学部, 教授 (70244291)
澤島 智明  佐賀大学, 文化教育学部, 准教授 (40404115)
合掌 顕  岐阜大学, 地域科学部, 准教授 (40303490)
大和 義昭  呉工業高等専門学校, 建築学部, 准教授 (20450140)
飛田 国人  有明工業高等専門学校, 建築学部, 助教 (40465919)
キーワード温暖化 / 住宅 / ライフスタイル / 省エネルギー / 複合環境
研究概要

夏期の視覚・聴覚要因の活用に関するアンケート調査を,京都市と大牟田市で行った。京都市の配布数は600,回収数は258(回収率43%),平均年齢は56歳であった。風鈴の使用は20.2%,観葉植物を置いていた人は43.4%,寒色系のインテリア用品を涼しさを感じるために使用していた人は22.5%であった。大牟田市の配布数は1000,回収数は176(回収率17.6%),平均年齢は62歳であった。夏期に涼しく過ごす工夫として,敷物を替える居住者は69%,観葉植物を室内に置く居住者は29%,風鈴を設置する居住者は24%,カーテンの色を替える居住者は16%であった。夏期および冬期に佐賀市内の13件の住宅,呉市および近郊の戸建住宅6戸の温熱環境実態調査を行った。また名古屋の戸建て住宅53戸,集合住宅39戸を対象として,夏期の住まい方のヒアリング調査を行い,現在分析中である。
視覚要因が温熱環境を含む総合的快適感等に与える影響に関する実験を夏期に行った。室温条件は27℃,31℃,視覚条件は,照明デザイン6種類であった。またストレス測定の実験技術について予備実験を行った。
また,視覚・聴覚要因の活用を行動性体温調節とみなして,その影響を評価するために、熱伝導を組み込んだ伝導修正新有効温度ETFを定義し、有効性を検証するために被験者実験をおこなった。ETFは、平均皮膚温と強い相関が認められ、温熱環境評価指標として有効であることを明らかにした。また、姿勢条件というパラメータを用いることで全身温冷感申告値と全身快適感申告値との間にもよい対応関係が認められ、温熱環境評価指標として有効であることを明らかにした。
以上のデータを基に,住まい方の違いによる省エネ効果を熱負荷シミュレーションソフトを使用してシミュレートした。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2009

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件)

  • [雑誌論文] 住宅の冬期実態調査における温冷感申告の評価尺度による差異2009

    • 著者名/発表者名
      飛田国人, ほか
    • 雑誌名

      日本建築学会環境系論文集 74

      ページ: 1291-1297

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Conduction-corrected modified effective temperature as the indices of combined and separate effect of environmental factors on sensational temperature2009

    • 著者名/発表者名
      Y.Kurazumi, et al.
    • 雑誌名

      Energy and Buildings 42

      ページ: 441-448

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 温熱環境の総合的な人体影響の表現方法と検証2009

    • 著者名/発表者名
      藏澄美仁, ほか
    • 雑誌名

      日本生気象学会雑誌 46

      ページ: 121-137

    • 査読あり

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2014-03-17  

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