研究課題/領域番号 |
21300271
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研究機関 | 独立行政法人産業技術総合研究所 |
研究代表者 |
都築 和代 独立行政法人産業技術総合研究所, ヒューマンライフテクノロジー研究部門, 研究グループ長 (70222221)
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研究分担者 |
甲斐田 幸佐 独立行政法人産業技術総合研究所, ヒューマンライフテクノロジー研究部門, 主任研究員 (80586264)
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研究期間 (年度) |
2009-04-01 – 2013-03-31
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キーワード | 睡眠 / 季節 / 高齢者 / 実生活 / 皮膚温 / 血圧 / 脳波 / 温熱環境 |
研究概要 |
就寝時の温熱環境が高齢者の睡眠中の血圧と睡眠構築に及ぼす影響を調べるために、冬季に実生活場面において、連続血圧計とアクチグラフ、1ch脳波計を装着し、高齢者に就寝させた。合わせて、寝室ならびに身体周囲の温熱環境を実測するとともに、就寝前後で眠気、ならびに温冷感、快適感等のアンケート調査を実施した。被験者はシルバー人材センターに勤める健康な高齢男4名、女4名であり、平日3~4晩の連続測定(通常入浴あり、入浴なし)を実施した。1chの脳波計から推定された全就床時間、入眠潜時、睡眠時間、睡眠効率等の睡眠変数に有意な違いは認められなかった。また、アクチグラフによる体動からColeらのアルゴリズムにより算出された睡眠変数についても同様に、有意な違いが認められなかった。温冷感、快適感、睡眠感についても入浴による影響は差が認められなかった。これらの事から、入浴による身体加温がその後の睡眠に及ぼす影響は本研究結果には認められず、今後さらに検討する必要がある。また、連続血圧計による測定結果は、午前8時から午後9時の日中の最高血圧、最低血圧、心拍数の平均値は132mmHg、79mmHg、70拍/分となり、午前0時から5時の就寝中の平均値は118mmHg、71mmHg、63拍/分となった。血圧の値に性差は認められなかった。寝室気温は就寝前平均10.3 ℃(SD3.5 ℃)、59 %(SD 14 %)、睡眠中7.8 ℃(SD2.6 ℃)、61 %(SD 9 %)、起床時5.9 ℃(SD2.7 ℃)、62 %(SD 7 %)であった。血圧との関係を検討したところ、有意な相関関係は認められなかった。
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現在までの達成度 (区分) |
理由
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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