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2009 年度 実績報告書

専門教育のための視覚情報の構造化に基づく聴覚障害学生支援システムの検討

研究課題

研究課題/領域番号 21300286
研究機関筑波技術大学

研究代表者

加藤 伸子  筑波技術大学, 産業技術学部, 准教授 (90279555)

研究分担者 内藤 一郎  筑波技術大学, 産業技術学部, 教授 (00237182)
キーワード聴覚障害 / 情報保障 / 字幕 / コミュニケーション支援 / 授業保障
研究概要

聴覚障害者は,視覚情報のみにより全ての情報を得ているため,講義中は資料や字幕などの講義情報を目で追うだけで精一杯であり,講義の理解や重要部分の把握等が非常に困難である.本研究課題は、このような問題を解決するために,聴覚障害学生に提示される字幕を視覚的に構造化する手法を検討し,高等教育に適した聴覚障害学生への新しい情報保障システムの在り方を提案しようとするものである.
平成21年度は講義のキーワードを抽出し比較する作業を行った.これまで手話通訳者や文字通訳者が間違いやすい専門用語や理解を助けるための用語をキーワードとして提示する試みをおこなっており,この際にキーワードオペレーターが入力したキーワードと,キーワード抽出プログラムが抽出したキーワードの比較を行った.この結果,以下のことがわかった.
・キーワードオペレーターが入力したキーワードには,専門用語や人名の他に,数字やタイトル(資料のタイトルや章題など話題の概要を示すもの)が含まれる.
・キーワードオペレーターが入力したものは,通訳者の理解を容易にするためのものであり,必ずしも講義の重要事項や講師が強調したい点ではない.このため,学生の誤解を招く恐れがあるとの指摘があった.
また,同じ専門用語が講義中に繰り返し出てくることが多いが、2回目以降をキーワードとして色をかえて提示するかどうか、についても検討の余地があることがわかった.今後これらの検討結果を踏まえて,比較実験を行う予定である.

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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