研究概要 |
小学校~高校における理科離れを未然に防ぐため,理科の学習や実験を支援する活動等を行った.質問箱(化学)の閲覧総数が年間7,100件あり,62件の質問にメールで回答し,ホームページにも公開した.質問内容より,質問者の7割は高校生と大学生である.教員や指導主事等からの質問はまだ少ない.水溶液の作り方として「水酸化カリウム水溶液」を改良し,溶液の希釈・濃縮にも対応した「食塩水(塩化ナトリウム水溶液)」を試作した.ヨウ素滴定シミュレーション用の色見本を充実させ,水の状態変化(凝固)に使用する寒剤の実験レシピを2つ制作した.これらは学校における実験等に活用できよう.実験・観察の基礎を習得した学生等を市内の小学校へお助け隊として派遣し,理科実験の補助(準備・片付)や実験室の整備に従事させた.研修会や出前授業等にも関連して,さいたま市と埼玉大学で共催した「キッズ・ユニバーシティ・さいたま」に参加し,市内の宇宙科学館イベント,三郷市おもしろ遊学館,川越市理科ふれあい事業にも学生等を各複数回派遣し,埼玉・栃木・群馬小中合同理科教育研修会でワークショップを開いた.さらに,附属小学校と騎西小学校(東日本大震災の児童の避難先)で観察実験教室を開催した.また,地域を対象として冬に天体観望会を実施した.教材関係では理科カレンダーを制作した.理解し難い物理量の変化,受精・発生の観察と実験方法,気候変動と地球温暖化等の教材を制作中である.秩父・長瀞でのジオパークの運営に参加した.本年度分の成果を約900冊印刷・製本(119頁)し,理科専修の大学生,さいたま市・埼玉県等の教員や指導主事等を中心に約700冊を配布済みである.残りは大学説明会の参加者等に配布予定である.また,図書館を通じてweb上でもpdf版の報告書を配布している.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
理科離れに関する対策として,質問箱,水溶液の作り方,実験レシピや理科カレンダー等のコンテンツの作成,お助け隊(学生派遣),観察実験教室,天体観望会や報告書の配布等が実施できた.
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