研究分担者 |
大石 康彦 (独)森林総合研究所, 多摩森林科学園, グループ長 (80353605)
寺下 太郎 愛媛大学, 農学部, 准教授 (90314971)
井倉 洋二 鹿児島大学, 農学部, 准教授 (60203270)
山本 清龍 岩手大学, 農学部, 准教授 (50323473)
山本 信次 岩手大学, 農学部, 准教授 (80292176)
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研究概要 |
本研究では,平成21年度~23年度の間に1)主として国内(主として,岩手,東京,山梨,愛知,愛媛,鹿児島)における視覚障害者に対応した森林ESDのニーズとハード・ソフト両面の実施環境の問題とポテンシャルを調査し,2)実践を通じて森林ESD教材・プログラムの効果について評価する手法を開発し,3)視覚障害者と協働して展開する森林ESDモデルを構築したうえで,4)開発したモデルを国内外に広く普及することを目的とする。なお,開発する視覚障害者対応型森林ESDプログラムは,視覚障害者を実践者とする形式と視覚障害者を参加者として迎える二つの形式を設定する。本研究では,視覚障害者との協働により展開する森林ESDから立証する効果として,1)森林の持つ多面性・多機能性・持続性の理解,2)心理効果(自信につながる達成感,障害者・健常者間の相互理解など),3)持続可能な社会づくりにつながる生活様式の変革への持続的効果を対象とする。平成23年度は,国内(主として,岩手,東京,山梨,愛知,愛媛,鹿児島)における視覚障害者に対応した森林ESDのニーズとハード・ソフト両面の実施環境の問題とポテンシャルを調査として,広島県立盲学校で開催された視覚障害者対象理科教育イベント「科学へジャンプ」,東京で開催された「なるほど五感ラウンジ」にて成果発表を行うと共に,参加盲学校教員から盲学校における森林教育の実態について聞き取り調査を行った。さらに,森林総合研究所・多摩森林科学園,および愛媛大学にて試験的に実践を行い視覚障害者の林内徒歩能力,観察能力さらには,指導者スキルについて調査・検討を行った。平成22年度に開始したツリークライミングプログラムについても実践研究を行った。
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