研究課題
本年度は、研究目的に沿った初年度の研究計画を実施し、以下の6項目についてほぼ計画通りの成果を収めた。1)研究を実現するための国内外の運営組織づくり:国内の運営体制は研究代表者、研究分担者を中心に組織し、海外では、本年度は温暖化のプロジェクトについて、本研究の海外協力者であるボストン大学Primack教授を中心として、関係者と組織体制を確立した。2)研究を実施するために必要な情報収と現地取材:本年度は米国のボストン大学、フロリダ大学、カリフォルニア大学サンタクルーズ校、および英国のサルフォード大学、National Trustなどを現地取材し、環境保全活動および環境保全教育に関する情報を得ると共に情報交換と討議を行った。3)データや情報の集積・共有、受信システムの構築:環境保全教育の実施中に得られたデータや情報を一元化し、知の集積、発信、活用が可能な国内および国際的な情報のネットワークを構築するために、web2.0技術を活用し、まず、国内外の様々な場所から書き込み、参照できるCMS (contents management system)やGoogleMaps APIを用いた電子マップシステムのプロトタイプを構築した。4)温暖化による生物季節変化の調査とモニタリング:温暖化の国際プロジェクトの連携により、生物季節の情報収集との一部の解析をおこなった。5)横浜市の都市生態系を活用した環境保全教育プログラムの開発と実施:大学生を対象とした環境保全教育プログラムを実施するための体制を確立し、「都市河川」、「谷戸田」、「保全林」という異なるフィールドの特徴を活かした環境教育プログラムを開発し、実践した。6)プログラム評価と今後の改善策の検討:5)の環境保全プログラムでは、プログラム参加者へのアンケート調査および自由連想法によって、学習者のプログラムからの学びと認識の変化に関する評価を行い、それに基づき来年度のプログラム実施に向けた改善案を提示した。なお、成果の一部は、査読付の国際学術誌に掲載し、国際会議、国内の学会で発表した。
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すべて 雑誌論文 (9件) (うち査読あり 6件) 学会発表 (12件)
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