研究課題/領域番号 |
21300295
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研究機関 | 東京都市大学 |
研究代表者 |
小堀 洋美 東京都市大学, 環境情報学部, 教授 (90298018)
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研究分担者 |
上野 直樹 東京都市大学, 環境情報学部, 教授 (40124177)
中村 雅子 東京都市大学, 環境情報学部, 教授 (00217895)
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キーワード | 環境科学 / 生態系の復元 / 国際連携 / 生物多様性 / 大学生 / 環境保全教育 |
研究概要 |
本研究の目的は、国内外で生物多様性を保全するうえで緊要な対応を迫られている課題を対象として、大学生を主体とする環境保全プログラムを国内外の多様なセクターと協働して実践することである。 プログラムの開発には、保全生物学のもつ学際的、実践的、問題解決型のアプローチを環境教育に導入し、得られた情報の蓄積・共有化・教育プログラムへの活用を可能とする大学での環境科学教育の新たな展開を試みた。本年度は下記の[1]から[IV]の環境保全プログラムを実施し、一部のプログラム評価を行った。また本年度は最終年度となるため、研究成果を国内の学術論文、学会発表などで公表した。 I.横浜市の都市生態系を活用した環境保全プログラムの実施 大学保全林を対象とした環境教育プログラムをweb2.0の情報ツールを用いて実践し、環境と情報の相乗効果を高めるプログラムを開発し、参加学生の知識、意識、態度の変化を評価した。また、創生されたトンボ池のエコロジカルネットワークの機能を行政、NGO,大学、市民との連携で実践し、一部のアンケート調査も実施した。 II.オーストラリア熱帯雨林復元プロジェクトの実施 本年8月から9月の2週間プログラムをクイーンズランド州熱帯雨林で実施した。学生が現地で学んだ内容をwebレポートとし、大学のURLに掲載し、その成果を学内外で共有できるようにした。 III.国内外の都市河川の調査と現状評価のプログラムの実践 ネパール、横浜市の都市河川の現状を現地の大学生と日本の大学生が協働して調査し、各調査地点の河川の現状把握、問題点の指摘、改善のための環境目標を設定するプログラムを実施した。 IV.温暖化による生物季節の調査と教育プログラムの開発 米国、日本、韓国との共同研究による温暖化に基づく生物調査結果のまとめおよび桜祭りの参加者を対象とした温暖化の意識調査を実施した。教育プログラムの開発には至らなかった。
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