研究概要 |
新しい学習指導要領において重視されている思考力や表現力の実態を探るために,TIMSSのデータを詳しく分析した。最新のTIMSS2011のデータ分析から,日本の小学生・中学生ともに推論領域問題の平均正答率が知識領域及び応用領域に比べて高く,また4年前の調査よりも得点が高くなっていることが明らかとなった。したがって,国際比較調査の結果からは,日本の小・中学生の推論を伴う思考力は伸びていると言える。一方で,論述問題の正答率も国際平均値を上回り,特に中学生の表現力については向上していることが明らかとなった。
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