研究課題/領域番号 |
21300303
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
木下 淳博 東京医科歯科大学, 図書館情報メディア機構, 教授 (10242207)
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研究分担者 |
大谷 啓一 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (10126211)
荒木 孝二 東京医科歯科大学, 医歯学教育システム研究センター, 教授 (70167998)
吉田 直美 千葉県立保健医療大学, 健康科学部, 教授 (50282760)
小長谷 光 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 准教授 (20251548)
樺沢 勇司 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助教 (10396963)
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キーワード | コンピュータシミュレーション / e-learning / 教材開発 / 教育システム / 臨床教育 / 歯学教育 / 口腔保健学教育 / 歯科衛生士 |
研究概要 |
1.医歯学シミュレーション教育システムの活用とフィードバック (1)教材の内部評価 本学にて独自に作成された歯科臨床のコンピュータシミュレーション教材(以下「教材」)を、研究班内で内部評価し、その結果を教材の改善に反映させた。 (2)教材のレビューシステム 上記内部評価が終了した教材を、研究班以外の教員、歯科臨床研修医、臨床系大学院生等に実施させ、教材作成に関わらない立場から教材のレビューを行ってもらい、その結果を教材の改善に反映させた。 (3)教材を実施した学習者からのフィードバック 引き続き教材をeラーニングサーバから配信し、アカウントを配布した学生に実施させて、 ・教材の流れや、意図がつかみにくかった点 ・解説で理解しにくかった点 ・自ら選んだ選択肢が不適切である理由が理解できなかった点 等を、eラーニングサーバ上でアンケート調査し、教材作成者にフィードバックして教材の改善を行った。 2.医歯学シミュレーション教育システムの有効性の解析 (1)教材実施履歴の蓄積・抽出 教材実施時の実施履歴と得点、学習者による教材評価をサーバに蓄積し、任意の時点で抽出できるシステムを活用することによって、教材実施結果を学生にフィードバックした。 (2)教材の妥当性評価 教材を実施した歯学部学生に、個別の教材を評価させると共に、医歯学シミュレーション教育システム全体を評価させたところ、教材を実施した学生からは、シミュレーション実習(以下「実習」)に興味を持ち(100%)、実習の内容は将来役立つ(98%)、実習により他の授業への興味を深めた(98%)、実習をもっとやりたい(95%)、実習を今後も継続すべき(98%)、実習により臨床の知識を自己学習する能力を身につけた(95%)との回答を得、医歯学シミュレーション教育システムの有効性が示唆された。
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