研究概要 |
本申請課題の目的は,支援システムの連携を司る教育支援プラットフォームを開発することである.本プラットフォームは,既存の支援システム群が搭載可能な基盤ソフトウェアであり,個々の学習者の学習状況に合わせた支援システムの効果的な提示ができる仕組みと,学習状況に合わせ支援システムが有機的に連携を図れる仕組み,学習者の計算機環境に合わせた柔軟な支援環境を学習者に提供する仕組みを有するものである. 平成21年度は,「支援システム群のグリッド型連携手法の開発」に着手した.教育支援プラットフォーム上に搭載する,プログラミング教育支援システムの相互連携を図る仕組みを開発すること目的とし,各支援システムとプラットフォーム間通信の洗い出しを行い,その通信プロトコルを検討した.以下の2ステップを行った. (1)支援システム及びシステム間の関係の洗い出し 現存するできるだけ多くのプログラミング教育支援システムについて,支援場面,支援内容,入出力,支援レベルなどを学習過程とシステム構成の両面から調査した.また,システム間の相互連携の可能性を精査した.さらに,国内・海外での教育支援の現状,標準化などの動向調査,データ収集も並行して行った. (2)支援システム間相互連携モデルの開発 個々に独立した支援システムを何らかの要素で連携させ,相乗効果を期待する.上記(1)の調査結果をもとに,グリッド化も視野に入れ,相互共有すべき情報を精査し相互連携のための,支援システムとプラットフォーム間の通信プロトコルを検討した.
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