研究課題
教材選択にファジィ理論を応用した外国語e-ラーニングシステムを開発してきた。前年度までの成果を踏まえて、さらなる一貫性のあるシステム開発を継続した。これまでの試験使用の結果、システムのアーキテクチュア、学習評価に関するユーザビリティに関する改善点が指摘されたとともに、本システムの教育的位置づけの明確化といったマクロな視野も一部の課題として議論の上っている。■1 アーキテクチュア、ユーザビリティ:学習の実運用では、教材提示や学習進行にかかるパラメータが多数存在する。これを学習者自身がある程度自由に設定できるよう、設計変更を行い、ユーザビリティの観点からアーキテクチュアの再構成を行った。また、学習者にとって煩雑と思われなおかつ使用頻度が多くないと思われる、パラメータの簡略化を図った。■2 学習評価:当システムでは、英語学習時の回答を自己評価として行うという方法を取っている。今回、過去の学習の評価結果を表示して比較ができるよう、評価比較提示ソフトの開発を行った。それに加え、学習評価結果の視覚化表示の検討を行った。■3 音声録音提示:学習者の音声は、マイクを通じて録音し、教材音声と比較できるようになっている。通常の録音機能の加え、現実に近い即訳口述の練習ができるよう、教材音声の再生のあと録音時間に制限を設けた設計を図った(時限式)。また、分量の多い即訳の練習を可能にするため、教材音声を途中で区切って音声録音ができるようにした(同期式)。■4 教材開発:上記2、3の評価に資するような教材を開発した。その実験教材を用いて、学習効果の測定を行った。■5 教材選択論理や学習評価法の精緻化を図るため、数学モデルとしての遺伝的アルゴリズムの検討やテスト理論の適用可能性の検討も行った。■6 高等教育におけるe-ラーニングの位置づけや関連カリキュラムの国内外調査を行った。
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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