研究課題
本年度行った研究は、解説者と鑑賞者の相互行為のエスノメソドロジー及び相互行為分析を通じて、説明を行う際の身体的行為と言語的行為の関わりを明らかにし、また特に研究支援としては、観客をひきつけるロボットの研究を行うことができた。全ての論文が査読付きであり、特にミュージアムにおける鑑賞の分析とそれに基づく鑑賞支援の研究は、Computer Human Interfaceに3年連続して採択された。大原美術館にロボットを持ち込み、観客の鑑賞支援を行うという試みは、多くの観客を惹きつけたため、実際の環境における観客と説明を行うロボットの相互行為の研究を行うことができた。また、ヒューマシインタラクションの研究としては、コミュニケーション研究の最高峰であるJournal of Pragmaticsのコンピュータヒューマンインタラクションの特別号に選ばれさらに採択された。本年度は、美術系のミュージアムのみならず、歴史・科学系のミュージアムでの鑑賞者と解説者の関わりを研究することができ、その相互行為のありかたの一端を解明したと思われる。また、フレンドリーなロボットという鑑賞支援における目的が、研究の上でも、また業績の上でも可能であった。また、これらの研究が、情報系及びコミュニケーション系で最も権威のある学会や雑誌に採択された研究成果として実りの多い年であった。
すべて 2010 2009
すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (2件)
Journal of Pragmatics Special issue of Computer-Human Interaction (Forthcoming(電子ジャーナルでは既に出版))
電子情報通信学会論文誌 92-A(11)
ページ: 764-772
Computer-Human Interaction
ページ: 1437-1446