研究課題/領域番号 |
21300319
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研究機関 | 放送大学 |
研究代表者 |
近藤 智嗣 放送大学, 教養学部, 教授 (70280550)
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研究分担者 |
有田 寛之 独立行政法人国立科学博物館, その他部局等, その他 (70342938)
真鍋 真 独立行政法人国立科学博物館, その他部局等, その他 (90271494)
稲葉 利江子 津田塾大学, 学芸学部, 准教授 (90370098)
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研究期間 (年度) |
2009-04-01 – 2014-03-31
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キーワード | ヒューマンインタフェース / ミクストリアリティ / 科学リテラシー / 縦断的研究 |
研究概要 |
2013年度は,まず,博物館におけるICT活用の国際会議であるMuseums and the Web 2013(アメリカ・ポートランド)において,ぬり絵した恐竜が3Dになって背景映像と合成される複合現実感システムについてデモによる研究発表を行った.このシステムは,本科研費において開発したシステムで,2013年度は国立科学博物館,杉並区立科学館等の9カ所で学習プログラムとして実施し,実用化されている.また,Microsoft社のKinectを使用して見学者のジェスチャーで展示解説をコントロールできるシステム「アロサウルス・バーチャル復元」についても東日本大震災で被災した博物館の復興をサポートするための巡回展示等で活用されている.この2つのシステムについては,日本展示学会で2013年6月に発表した.さらに,この展示学会において,日本展示学会第4期(2009~2012)学会賞(論文賞)を受賞した.受賞対象の論文は,アロサウルスの複合現実感展示(静岡科学館)における体験者の行動を分析した研究である. 2013年10月26日から2014年2月23 日に国立科学博物館で開催された特別展「大恐竜展 ゴビ砂漠の驚異」においては,記念写真を撮るとタルボサウルス,サウロロフスと合成され,恐竜の大きさが自分の体と比較できるシステムを提案し採用された. 本科研費研究を開始した2009年には存在しなかったiPad等のタブレット端末が,現在では広く普及しており,タブレットに対応した複合現実感システムの試作も始めた.これまでの複合現実感システムでは,白黒のマーカーや位置センサーを使用していたが,マーカーやセンサーを使用せず,画像のパターンをマーカーの代わりにするシステムである.このコンテンツとして対象としたのは始祖鳥で,化石標本が板状になっているため,マーカーレスのシステムとは親和性がある.この試作は今後の研究へのつながりとしても有効であった.
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現在までの達成度 (区分) |
理由
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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