研究概要 |
本年度は研究開始3年度目として、昨年度に引き続き、基本的な試料の情報収集を主として実践した。『科学史研究』、『史学雑誌』、『歴史評論』などの学会誌から近世日本科学史に関する論考の情報を抽出し、データ・ベース化を実施している。(研究協力者の福田舞子、中澤聡の協力による。)また、各都道府県立図書館に所蔵される和算関係資料、医学史関係資料、天文学史関係資料の公開情報を網羅的に探索した。次年度は、建築史、産業技術史、自然災害史関係資料について同様の作業を実施する。 成果発表としては、近世日本科学史の史料に関する報告として、下記の口頭発表を実施した。順次論文として公刊していく予定である。 (1)佐藤賢一「清水流の測量術書に記された天元術について」、日本科学史学会、2011年5月(2)佐藤賢一「『明治前日本科学史』と科学史研究のその後」、日本科学史学会(シンポジウム》、2011年5月 (3)佐藤賢一「近世日本の測量術にみるオランダ由来の技術」、洋学史研究会、2011年7月 (4)佐藤賢一「『塵劫記』前後の日本の測量術について」、角倉研究会(国際日本文化研究センター共同研究会)、2011年8月 (5)Kenichi SATO, The History of Indigenous Knowledge and Its Scope, ISHIK 2011, Beijing
|