研究課題/領域番号 |
21300323
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
伊勢田 哲治 京都大学, 文学研究科, 准教授 (80324367)
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研究分担者 |
調 麻佐志 東京農工大学, 大学教育センター, 准教授 (00273061)
戸田山 和久 名古屋大学, 情報科学研究科, 教授 (90217513)
村上 祐子 東北大学, 理学研究科, 准教授 (80435502)
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キーワード | 科学技術社会論 / クリティカルシンキング / 応用哲学 |
研究概要 |
本年度は、基礎的な調査をすすめる傍ら、研究分担者・協力者が交流する機会を多く設けて、研究の体制がためをすすめた。独自の研究会を2回、学会でのワークショップを一回開催し、また、各種の研究会において研究代表者・分担者が本研究課題の内容を説明して意見をもとめるような場を設けた。具体的成果としては、既存のクリティカルシンキングのテキストや研究協力者である三浦俊彦氏の『戦争論理学』を手がかりに、具体的事例を使ったクリティカルシンキング教育の手法について検討をかさね、両論併記型の課題文を使ったスタイルが有効ではないかという一応の結論を得た。また、これまでほとんど交流のなかった哲学系と心理学系の研究者の交流を通して、同じような問題意識が存在すること(特にクリティカルシンキングを狭く論理学的にとらえることへの疑問がどちらの分野にも存在すること)などが確認できた。以上のような研究を通して、メタクリティカルシンキング(クリティカルシンキングそのものについてのクリティカルシンキング)の重要性が確認された。
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