研究課題/領域番号 |
21300323
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
伊勢田 哲治 京都大学, 文学研究科, 准教授 (80324367)
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研究分担者 |
調 麻佐志 東京工業大学, 理工学研究科, 准教授 (00273061)
戸田山 和久 名古屋大学, 情報科学研究科, 教授 (90217513)
村上 祐子 東北大学, 理学研究科, 准教授 (80435502)
青木 滋之 会津大学, コンピュータ理工学部, 准教授 (50569069)
久保田 祐歌 愛知教育大学, 大学教育開発支援センター, 学術調査員 (70527655)
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キーワード | クリティカルシンキング / 科学技術社会論 / 応用哲学 |
研究概要 |
23年度も、三つの研究班の研究を並行してすすめる形で研究をすすめた。第一班(村上・青木)は前年度に続いて海外や国内の事例の調査をすすめるとともに、インフォーマルロジックの観点からの理論的な研究もすすめた。第二班(伊勢田・調)の課題は科学技術社会論の現状の分析を行った。東日本大震災とそれに続く福島第一原発の危機的状況は、科学技術コミュニケーションの生きた実践の場となっており、クリティカルシンキングと科学技術社会論のかかわりを考える上でも重要な出来事が日々発生していたため、その検討を主に行ってきた。第三班(戸田山・久保田)は具体的な教育手法の開発として、本研究課題で開発された授業用マテリアルを用いた試行教育などを行った。これらの研究班の成果は、23年9月に行われた応用哲学会臨時大会のワークショップ「クリティカルシンキングの学際的教育実践」で発表され、それに基づく活発な議論も行われた。本年はこの三つの班による研究と並行して、最終的な成果として、本研究の知見を生かした教科書の執筆をすすめた。5月、8月、3月の3回にわたり教科書執筆のためのミーティングを開催し、全体で原稿の検討を行った。最終的な成果は24年度中に書籍として出版予定である。
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