ナノライム(水酸化カルシウム)を合成した。楮紙、雁皮紙および木材パルプ紙の脱酸性処理を行ったところ、ナノライムと通常の水酸化カルシウム溶液処理は効果に差が無かった。モルタル、煉瓦、人工石材(砂岩、花崗岩、凝灰岩)の強化処置を通常の処理方法と比較した。ナノライムの炭酸化が処理後も表面の3mm程度に留まっていたため最終的な効果は現在のところ不明であるが、砂岩や凝灰岩には有効であり、市販の強化剤と同等(パラロイド)か、より効果的(ワッカー、アラルダイト)でありそうである。完全に炭酸化後に再度評価を行う。
|