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2011 年度 実績報告書

霞ヶ浦湖面フラックスの評価と湖面蒸発量水平分布のモデル化

研究課題

研究課題/領域番号 21310005
研究機関筑波大学

研究代表者

杉田 倫明  筑波大学, 生命環境系, 教授 (80235887)

キーワード霞ヶ浦 / 大気・水面間フラックス / 湖面蒸発
研究概要

平成19年6月から22年度にかけて継続観測を行っている国土交通省霞ヶ浦河川事務所・霞ヶ浦湖心観測所での観測データから,水蒸気,顕熱,二酸化炭素,運動量のフラックスを渦相関法により求めた.これから,湖面蒸発量については,3年を超える蒸発量の観測値が得られた.また,得られたデータと気象データを組み合わせることで水面と大気間のバルク輸送係数を導出した.前年度までの解析から,バルク輸送係数を決めている主要な要素は水面の粗度であること,大気の安定度の効果が相対的には小さいこと,弱風時に係数が大きくなることが分かっていたが,22年度には特に既存研究で説明がつかない弱風時について,さらに研究を進めた.具体的には,データの精度の再検討,より多くのデータによる解析を行いその平均を用いることで誤差を小さくすること,スカラー風速とベクトル風速が弱風時では差異が大きくなる可能性があることから,両者の関係,そのバルク輸送係数への影響の調査,スペクトル解析によりフラックス,風速のエネルギー分布の特性を把握し,両者の平均化時間にミスマッチがある可能性の調査などを進めた.その結果,弱風時にベクトル風速とスカラー風速に違いが生じること,スカラー風速を用いることで既存研究の結果に近づく傾向があることなどが判明した.スペクトル解析は一部の結果が出た段階であるが,意味のある解釈をするためにより多くの事例を解析する必要があることが分かり,24年度はさらにこの点を明確化した上で取りまとめを行う予定である.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

計画に記述した予定内容はほぼ完了し,派生的に判明した項目を調査している段階である.一方,成果の取りまとめについては,そろそろ学会誌への投稿を考える次期であるがまだ手が着いていない.

今後の研究の推進方策

研究取りまとめと学会誌への投稿を進める

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2011

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 霞ヶ浦湖心観測所での長期フラックス観測の可能性:観測から得られた知見と課題2011

    • 著者名/発表者名
      杉田倫明・宮野愛子・伊倉宏弥・魏忠旺
    • 学会等名
      日本地球惑星科学連合2011年大会
    • 発表場所
      幕張メッセ
    • 年月日
      2011-05-23

URL: 

公開日: 2013-06-26  

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