研究課題/領域番号 |
21310018
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研究機関 | 独立行政法人海洋研究開発機構 |
研究代表者 |
熊本 雄一郎 独立行政法人海洋研究開発機構, 地球環境変動領域, 技術研究副主幹 (70359157)
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研究分担者 |
村田 昌彦 独立行政法人海洋研究開発機構, 地球環境変動領域, チームリーダー (60359156)
石田 明生 独立行政法人海洋研究開発機構, 地球環境変動領域, 主任研究員 (60359148)
相田 真希 独立行政法人海洋研究開発機構, 地球環境変動領域, 技術研究副主任 (90463091)
中山 典子 東京大学, 大気海洋研究所・海洋化学部門・海洋無機化学分野, 助教 (60431772)
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キーワード | 気候変動 / 海洋科学 / 地球化学 / 地球温暖化 |
研究概要 |
1 昨年度に引き続き、炭素14及び人為起源CO_2のデータベース作成のため、既存のデータベースに含まれるデータを確認し、それら既存のデータベースに含まれていない歴史データを収集した。収集されたデータはデジタル化され、既存のデータベースに統合された。新たに得られたデータの品質管理作業も継続して行った。得られた成果の一部を発表した(論文発表1件、ポスター発表2件)。 2 炭素14をターゲットとして、海洋大循環モデルCOCOに生態系モデルNEMUROを結合したモデル(水平解像度:緯度1度×経度1度)を用いて再現計算実験を行った。海上風等の境界条件はNCEP/NCARの再解析データを使用し、初期値にはWorld Ocean AtlasやGLODAPデータセットを用いた。得られたモデル計算結果の出力は、生態系及び炭酸系に関するパラメーターを含むため大容量となったが、新たに導入したデータストレージに保存し解析を進めている。 3 海洋モデル再現実験で得られた核実験起源炭素14の結果と、観測データと比較を行った。昨年度は、南太平洋における観測とモデルの結果の比較を行った。その結果、定性的にはモデル結果は観測結果をよく再現している一方で、定量的にはモデル結果が過小評価されていることが示された。今年度は他の海盆についての結果を比較したが、南太平洋と同様に、モデルの結果が過小に評価されている可能性があることが分かった。この原因について、さら議論を進めていく予定である。
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