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2009 年度 実績報告書

国立公園のリスクマネージメント:観光立国・高齢社会にふさわしいあり方

研究課題

研究課題/領域番号 21310028
研究機関北海道大学

研究代表者

愛甲 哲也  北海道大学, 大学院・農学研究院, 准教授 (30261332)

研究分担者 八巻 一成  独立行政法人森林総合研究所, 北海道支所, 主任研究員 (80353895)
柴崎 茂光  岩手大学, 農学部, 准教授 (90345190)
庄子 康  北海道大学, 大学院・農学研究院, 准教授 (60399988)
柘植 隆宏  甲南大学, 経済学部, 准教授 (70363778)
キーワード国立公園 / リスクマネージメント / 施設整備 / 市民意識 / 管理者意識
研究概要

国立公園の管理・計画に、リスクマネージメントの概念を組み込んだ新たなフレームワークを提示することを目的とする本研究では、初年度に以下の調査研究を実施した。まず、数ヵ所の国立公園を対象に、リスクに関する利用者の意識調査を実施した。次に、web調査を利用して登山や観光に関心のある一般市民の意識調査を実施した。環境省の協力を得て、全国の自然保護官に依頼し、各国立公園における事故の発生例・懸案事項についての実態調査を行った。さらに、リスク管理で過去に問題となった地域や先進的な取り組みをする地域において、関係者の聞き取り調査を行った。
調査の結果として、国立公園利用者の意識調査からは、利用者のリスクの認識は様々であり、一部に自然地域を利用する上でのリスクの認識が弱く、管理者の責任に依存した傾向をもつものがいることが分かった。Webによる一般市民の調査からもリスクの認識やリスクを回避しようとする意識が多様であることが分かった。全国の国立公園では、山岳地の遭難や怪我をはじめとした事故や事故が懸念される事例が数多く報告され、施設整備や利用者への指導などに課題があることが明らかとなった。事例調査地の聞き取り調査からは、リスクを認識し、そのリスクをわかりやすく関係者や利用者に伝えるリスクコミュニケーションの重要性が指摘された。これらより、利用者や市民のリスク認識の差異に配慮した情報伝達や啓発活動が重要であることが明らかとなり、次年度以降それらの有効な方法の検討などを進める必要があると考えられた。

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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