研究課題/領域番号 |
21310038
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
遠藤 暁 広島大学, 大学院・工学研究院, 准教授 (90243609)
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研究分担者 |
静間 清 広島大学, 大学院・工学研究院, 教授 (10127657)
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キーワード | マイクロドシメトリ / Si検出器 / 粒子識別 / TEPC / 組織等価ガス比例計数管 / フラグメント / 炭素線SOBPビーム |
研究概要 |
本研究課題においては、粒子識別型組織等価比例計数管(PID-TEPC)マイクロドシメトリ装置の開発を行うことを目的としている。これまでに、TEPCシステムに、特注で製作した700μmのdual-Si検出器とプラスティックシンチレーションカウンターを取り付けたプロトタイプのシステムを作成した。本システムで通常のマイクロドシメトリを行える事、更に入射粒子の識別を行いながらマイクロドシメトリスペクトルも決定できる。 本研究年度では、開発した組織等価ガス比例計数管(TEPC)を用いて、2次中性子線のマイクロドシメトリを実施した。その測定結果を評価するために、液体シンチレータを用いた2次中性子線のエネルギースペクトルの測定を実施した。現在解析の途中であるものの、2次中性子線の測定結果と大きな矛盾はなく、PID-TEPCで2次中性子線を同定できた事は、確認されたと考えられる。したがって、作成したプロトタイプを用いる事で、荷電粒子と中性子の両方の識別ができることが確かめられた。今後、2つの測定結果の解析を行い、PID-TEPCの有効性と2次中性子線の線質の評価を行う。
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