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2010 年度 実績報告書

磁化回転変調法による走査トンネル磁気抵抗効果顕微鏡の開発

研究課題

研究課題/領域番号 21310066
研究機関北海道大学

研究代表者

松山 秀生  北海道大学, 大学院・理学研究院, 准教授 (50374187)

キーワードナノ計測 / スピン / 磁区
研究概要

今年度の実施計画では試料の磁化(スピン)の一方向成分を検出し,画像化を終了する予定であったが,半年程度の遅れが出ており,現在スピン信号の検出実験を行っている最中である.これは真空ポンプ,スパッタイオン銃等が故障し,試料の清浄表面が得られない状況が続いたためである.代替品の使用,また修理することなどにより,この状況から脱しつつあるが(ただし,まだ数%程度の炭素が試料表面に残存する),いまだスピン成分の検出には成功していない.しかし,当初予定の超高真空チャンバーの立ち上げ,STMヘッド系の立ち上げ等は終了しており,これらを使用して,実験を進めてきた.前年度報告した記録ヘッドに流す電流による検出信号のSN比が悪化する現象はシールド等により10mV以下に減少できたが,さらにヘッド電流と同周期の信号を利用して検出信号のノイズ成分を除去する専用プリアンプを開発し,実験を進めてきた.磁化反転探針部に関してはFIB微細加工装置を用い前年度のものを改良した探針3個作製し,カー効果を利用した磁性評価装置で検出方向と平行(反平行)に反転していることを確認した.また,評価実験試料はガラス,金属基板を使用し,NiFe,Fe薄膜を成膜したものを準備し,その磁性を磁性評価装置で評価した.これら探針,および試料を用い,スピン成分の検出評価実験を進めてきた.一方,2成分検出用磁性探針の実現を目指し,予備実験も同時に進めてきた.また検出信号のSN比向上のため磁性探針材料の高透磁率化(NiFeの熱処理,アモルファス合金の使用)も試みている.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2010

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 磁気記録ヘッドを利用したスピン偏極STM用磁性探針の開発2010

    • 著者名/発表者名
      松山秀生
    • 学会等名
      日本物理学会2010年秋季大会
    • 発表場所
      大阪府立大学
    • 年月日
      2010-09-25
  • [学会発表] 磁化変調法によるスピン偏極STMの開発2010

    • 著者名/発表者名
      松山秀生
    • 学会等名
      日本物理学会2010年秋季大会
    • 発表場所
      大阪府立大学
    • 年月日
      2010-09-25

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公開日: 2012-07-19  

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