生体内(代謝系、神経系)の渋滞解消アルゴリズムの交通工学分野での適用 (課題)シミュレータを用いて、事故による道路通行止め、あるいは車線幅減少に伴う有効な補完ルートを設計する これまでに、交通マイクロシミュレータAimsum6.1を用いて、福岡市の交通渋滞頻発箇所一つの中央区天神地区の道路状況、交通流状況(OD表)を再現するモデルを構築してきた。そして、提案したAdaptiveアルゴリズムを各車両の目的地に向かうルート選択に適用することで、各車両の目的地までの最短距離ルートをたどらせた場合と比べて、各車両の目的地までの到達時間(delay time)に向上が見られた。さらに、事故による道路通行止め、あるいは車線幅減少を想定した場合においても、適応アルゴリズムの有用性が明らかになった。 (課題)交差点の信号機の青、赤の時間を車両渋滞にあわせて調節するアルゴリズムを構築する 各車両に上記のAdaptiveアルゴリズムを適用するかわりに、交差点の信号の青、赤の点灯時間を、南北に走る道路の渋滞状況と東西に走る道路の渋滞状況を考慮して調節するアルゴリズムを新しく考案した。そして、福岡市天神地区の渡辺道路の5つの信号に適用したところ、先に考案したAdaptiveアルゴリズムと同様な効果(各車両の目的地までの到達時間(delay time)の向上)が見られた。
|