• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2010 年度 実績報告書

NMD抑制に基づく新しい遺伝子破壊法をTリンパ球の研究に応用する

研究課題

研究課題/領域番号 21310128
研究機関奈良先端科学技術大学院大学

研究代表者

石田 靖雅  奈良先端科学技術大学院大学, バイオサイエンス研究科, 准教授 (10221756)

キーワード遺伝子トラップ / マウスES細胞 / nonsense-mediated mRNA decay / ノックアウトマウス / Tリンパ球 / 遺伝子発現 / UPATrap
研究概要

従来のポリA・トラップ法では、確かに非発現遺伝子をトラップすることはできたが、ベクターが遺伝子の最後のイントロンに挿入された細胞のみが繰り返し単離された。しかし、UPATrap法の創出により、ベクター挿入部位に関するこの著しい「偏り」が解消されたため、マウスES細胞中で全く発現(転写)されない遺伝子の機能を、ランダムな挿入型変異導入法によって「完全に」不活性化することが初めて可能となった。このアドバンテージを具体例で証明するため、前年度に引き続き、ES細胞などでは完全にシャットオフされているものの、マウス胸腺で特異的に発現する遺伝子がトラップされたES細胞クローンの探索を行った。
1.胸腺特異的遺伝子ノックアウトマウス
平成22年度末までに、胸腺特異的遺伝子がトラップされたES細胞クローンをさらに複数株見出した。その中から2株を選別し、現在常法に従い、ノックアウトマウスの系統を樹立中である。
2.胸腺特異的遺伝子ノックアウトの加速
改良されたUPATrapの最新バージョンでは、ベクター基盤にTol2トランスポゾンが採用されたため、標的細胞で発現中の遺伝子に偏って挿入される傾向は、レトロウイルス・ベクターの場合よりも有意に減弱した。しかし、この改良型トランスポゾン・ベクターの場合でも、発現しない遺伝子「のみ」を選択的にトラップすることはできない。この弱点を補い、欧米版KOMPのトラップ部門において殆ど未開拓状態として残されている「非発現遺伝子群」をES細胞中で重点的かつ迅速に破壊するため、「負の選択」に基づく新しい遺伝子トラップ法の開発に着手した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 備考 (1件)

  • [備考] The NAISTrap project

    • URL

      http://bsw3.naist.jp/kawaichi/naistrap.html

URL: 

公開日: 2012-07-19  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi