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2010 年度 実績報告書

昆虫が有する病原体認識システムを利用する天然物由来免疫制御物質の創生

研究課題

研究課題/領域番号 21310134
研究機関東北大学

研究代表者

大島 吉輝  東北大学, 大学院・薬学研究科, 教授 (00111302)

研究分担者 菊地 晴久  東北大学, 大学院・薬学研究科, 准教授 (90302166)
加藤 泰弘  東北大学, 大学院・薬学研究科, 助教 (50455797)
キーワード天然物 / 自然免疫 / 昆虫 / 哺乳類
研究概要

自然免疫は炎症、感染、アポトーシスなどの多岐にわたる疾患に関係することが知られており、自然免疫制御物質はそれらの疾患の治療薬につながると考えられる。本研究では、ショウジョウバエが有する機能を利用した、我々が自ら開発したアッセイを用いて天然資源に含まれる自然免疫制御物質を探索した。さらに、そこで得られた活性物質を鍵物質とする医薬品化学的研究を進めた。
(1)微生物由来の自然免疫制御物質の探索
約2,000の糸状菌や放線菌の抽出エキスについて、遺伝子を導入したショウジョウバエ幼虫を用いたアッセイを行った。アッセイによって自然免疫抑制および活性化作用が認められた数種の微生物については大量に培養した。現在、活性を指標にエキスを分画し活性成分を探索している。
(2)微生物由来の自然免疫制御物質を鍵物質とする医薬品化学研究
(2-1)Celastramycin A:平成21年度に引き続き、自然免疫抑制物質celastramycinAの構造を大きく変えた誘導体を合成してそれらの自然免疫に対する活性を調べた。加えて、celastramycin Aの生体内結合タンパクを特定するためのツールとして、蛍光を有するcelastramycin A誘導体を合成した。
(2-2)Gonytolide類:自然免疫活性化作用を有する微生物成分gonytolide B-Gの構造を各種の機器データより確定した。加えて、gonytolide類の構造活性相関を探るために、gonytolide A-G誘導体を合成するとともに、gonytblideの構造をより単純化した誘導体を合成し、それらの自然免疫に対する活性を調べた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2010

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Synthesis and Innate Immune Suppressive Effect of 1,2-Cyclopentaned iol Derivatives2010

    • 著者名/発表者名
      H.Kikuchi, K.Okazaki, M.Sekiya, Y.Uryu, K.Ueda, S.Kurata, Y.Katou, Y.Oshima
    • 雑誌名

      Eur.J.Med.Chem.

      巻: (未定)(印刷中)

    • 査読あり

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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