研究課題
本提案の目的は、二つの独特な小分子化合物を利用して、新しい細胞内シグナルを明らかにすることである。申請者らが発見・合成した合成化合物クロメセプチンと日本独自の海洋天然物オーリライドを出発点として、脂質代謝、インスリン抵抗性、癌の増殖抑制、細胞死、ミトコンドリアの機能に関係する新しい細胞内シグナル経路を発見・理解する。・目的1「クロメセプチン経路の解明」クロメセプチン経路の最上流(MFP2)と最下流(STAT6)をつなぐ主要なタンパク質としてACC1というタンパク質を精製した。クロメセプチンとMFP2タンパク質が結合すると、この複合体はACC1タンパク質に結合し、その機能を阻害する。・目的2「オーリライドによる細胞死の解明」オーリライドによる細胞死はプロヒビチンとOpalタンパク質の働きによることを確定した。研究成果を論文にまとめ、投稿中である。
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Chemistry & Biology 16(8)
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http://www.scl.kyoto-u.ac.jp/~uesugi/