移民外国人の社会統合問題をめぐる地域間比較研究:「内包」と「排除」の議論を越えて

2011 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 21310162
• 研究種目: 基盤研究(B)
• 配分区分: 補助金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 地域研究
• 研究機関: 岡山大学
• 研究代表者: 河原 祐馬 岡山大学, 大学院・社会文化科学研究科, 教授 (50234109)
• 研究分担者: 谷 聖美 岡山大学, 大学院・社会文化科学研究科, 教授 (40127569) ; 佐野 寛 岡山大学, 大学院・社会文化科学研究科, 教授 (40135281) ; 近藤 潤三 愛知教育大学, 教育学部, 教授 (80111863) ; 玉田 芳史 京都大学, 大学院・アジア・アフリカ地域研究研究科, 教授 (90197567) ; 島田 幸典 京都大学, 大学院・法学研究科, 准教授 (50324596) ; 小柏 葉子 広島大学, 大学院・社会科学研究科, 教授 (30224091) ; 麻野 雅子 三重大学, 人文学部, 教授 (10262982) ; 永井 史男 大阪市立大学, 大学院・法学研究科, 教授 (10281106) ; 木村 幹 神戸大学, 大学院・国際協力研究科, 教授 (50253290) ; 中谷 真憲 京都産業大学, 法学部, 准教授 (60340436) ; 横山 豪志 筑紫女学園大学, 文学部, 准教授 (80320381)
• 研究期間 (年度): 2009 – 2011
• キーワード: 地域間比較研究 / ヨーロッパ / ロシア・スラブ地域 / 北アメリカ / 東アジア / 東南アジア / オセアニア / トランスナショナル・イシュ

研究概要

本研究は、移民外国人の社会統合問題について、その政治的成員資格と新たなナショナル・アイデンティティをめぐる議論に焦点を当て、ヨーロッパや日本をはじめとするアジア太平洋地域の事例を比較地域的な観点から考察するものである。本研究の成果は、トランスナショナルなレベルにおける地域協力の取り組みについての議論が活発化する中、今後のわが国における移民政策の基本的な方向性を模索する上での一助となるものである。

研究成果

• [雑誌論文] エストニアにおけるロシア語系住民の社会統合-「戦争記念碑」問題を中心として- (2011)
  • 著者名/発表者名: 河原祐馬
  • 雑誌名: 社会科学論集 巻: 第49号 ページ: 61-85
• [雑誌論文] 戦後ドイツの韓国人看護師と炭鉱労働者-ドイツ移民史の一齣- (2011)
  • 著者名/発表者名: 近藤潤三
  • 雑誌名: 社会科学論集 巻: 第49号 ページ: 235-255
• [雑誌論文] 嫡出である子の親子関係の成立 (2011)
  • 著者名/発表者名: 佐野寛
  • 雑誌名: 注釈国際私法(櫻田嘉章・道垣内正人編)(有斐閣) 巻: 第2巻 ページ: 65-83
• [雑誌論文] タイの立憲革命と文化変容 (2011)
  • 著者名/発表者名: 玉田芳史
  • 雑誌名: 岩波講座東アジア近現代通史5新秩序の模索1930年代(岩波書店) ページ: 369-386
• [雑誌論文] タイ-「国王を元首とする民主主義」国家 (2011)
  • 著者名/発表者名: 永井史男
  • 雑誌名: 清水一史・田村慶子・横山豪志編『東南アジア現代史入門』(ミネルヴァ書房) ページ: 101-123
• [雑誌論文] Why Are the Issue of "Historical Perceptions" between Japan and South Korea Persisting? (2011)
  • 著者名/発表者名: Kimura Kan
  • 雑誌名: International Cooperation Studies 巻: No.19(1) ページ: 1-27
• [雑誌論文] インドネシア-「多様性の中の統一」を目指して (2011)
  • 著者名/発表者名: 横山豪志
  • 雑誌名: 清水一史・田村慶子・横山豪志編『東南アジア現代史入門』(ミネルヴァ書房) ページ: 13-34
• [雑誌論文] エストニア共和国の「民主化」と「安定」 (2010)
  • 著者名/発表者名: 河原祐馬
  • 雑誌名: 岡山大学法学会編『法学と政治学の新たなる展開』(有斐閣) ページ: 353-374
• [雑誌論文] 第二次大戦後における日本の地方政治-地方自治制度との関係を中心に- (2010)
  • 著者名/発表者名: 谷聖美
  • 雑誌名: 岡山大学法学会編『法学と政治学の新たなる展開』(有斐閣) ページ: 331-352
• [雑誌論文] 太平洋島嶼諸国と環太平洋 (2010)
  • 著者名/発表者名: 小柏葉子
  • 雑誌名: 渡邉昭夫編『アジア太平洋と新しい地域主義の展開』(千倉書房) ページ: 199-216
• [雑誌論文] How can we cope with historical disputes?: The Japanese and South Korean experience? (2010)
  • 著者名/発表者名: Kimura Kan
  • 雑誌名: Marie Soderberg(ed), Changing Power Relations in Northeast Asia, Routledge ページ: 19-31
• [雑誌論文] エストニアの「戦争記念碑」問題 (2009)
  • 著者名/発表者名: 河原祐馬
  • 雑誌名: ユーラシア研究 巻: No.41 ページ: 67-69
• [雑誌論文] Democracy and Popurism in Thailand (2009)
  • 著者名/発表者名: Tamada Yoshifumi
  • 雑誌名: Popurism in Asia(National University of Singapore) ページ: 94-111
• [雑誌論文] ポピュリズムの経験 (2009)
  • 著者名/発表者名: 麻野雅子
  • 雑誌名: 法経論叢 巻: 第26巻第2号 ページ: 171-197
• [学会発表] タイ式民主主義と2011年7月選挙 (2011)
  • 著者名/発表者名: 玉田芳史
  • 学会等名: 東南アジア学会
  • 発表場所: 東海大学
  • 年月日: 2011-12-03
• [学会発表] タイ式民主主義の限界と不安定化 (2011)
  • 著者名/発表者名: 玉田芳史
  • 学会等名: 日本比較政治学会
  • 発表場所: 北海道大学
  • 年月日: 2011-06-18
• [学会発表] 現代ポピュリズムの位相-その普遍性と多様性 (2010)
  • 著者名/発表者名: 島田幸典
  • 学会等名: 日本比較政治学会
  • 発表場所: 東京外国語大学
  • 年月日: 2010-06-20
• [学会発表] フランスの移民問題とアイデンティティ-サルコジはポピュリストか (2010)
  • 著者名/発表者名: 中谷真憲
  • 学会等名: 日本比較政治学会
  • 発表場所: 東京外国語大学
  • 年月日: 2010-06-20
• [学会発表] EU国際私法はどこへ向かうのか?-ローマII規則をてがかりとして- (2009)
  • 著者名/発表者名: 佐野寛
  • 学会等名: 国際私法学会
  • 発表場所: 関西大学
  • 年月日: 2009-10-12
• [図書] 国際<家族と法> (2012)
  • 著者名/発表者名: 佐野寛・青木清
  • 総ページ数: 240
  • 出版者: 八千代出版
• [図書] 移民と政治:ナショナル・ポピュリズムの国際比較 (2011)
  • 著者名/発表者名: 河原祐馬・島田幸典・玉田芳史
  • 総ページ数: 281
  • 出版者: 昭和堂
• [図書] ドイツ・デモクラシーの焦点 (2011)
  • 著者名/発表者名: 近藤潤三
  • 総ページ数: 420
  • 出版者: 木鐸社
• [図書] 東ドイツ(DDR)の実像:独裁と抵抗 (2011)
  • 著者名/発表者名: 近藤潤三
  • 総ページ数: 332
  • 出版者: 木鐸社
• [図書] 議会制の歴史社会学 (2011)
  • 著者名/発表者名: 島田幸典
  • 総ページ数: 413
  • 出版者: ミネルヴァ書房
• [図書] ポピュリズム・民主主義・政治指導 (2009)
  • 著者名/発表者名: 島田幸典・木村幹
  • 総ページ数: 212
  • 出版者: ミネルヴァ書房