研究課題/領域番号 |
21310163
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
土屋 由香 愛媛大学, 法文学部, 教授 (90263631)
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研究分担者 |
吉見 俊哉 東京大学, 大学院・情報学環, 教授 (40201040)
中村 秀之 立教大学, 現代心理学部, 教授 (00299025)
原田 健一 新潟大学, 人文社会・教育科学系, 教授 (70449255)
谷川 建司 早稲田大学, 政治経済学術院, 客員教授 (10361289)
小林 聡明 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 学術研究員 (00514499)
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キーワード | 広報外交 / 文化外交 / ドキュメンタリー映画 / 冷戦研究 / アメリカ研究 / 国際研究者交流 |
研究概要 |
ドキュメンタリー映画とラジオ放送に焦点を当て、占領期~ポスト占領期米国の対外広報宣伝政策について共同研究を行う本プロジェクトは、米国の対外広報宣伝の蟹際比較を行い、冷戦史に新たな光を当てるとともに、ドキュメンタリー映画史の新たな側面を開拓するという点で、成果を上げた。 具体的には、2010年5月に谷川・小林・土屋が台湾国立図書館および国史館にてUSIS映画関係の資料調査を行い、台湾の研究者と研究交流を行った。同じく5月、愛媛大学にて、研究成果公開のためのシンポジウムと出版計画について打合せ会議を行った。9月には土屋と海外研究協力者のホウンが韓国・高麗大学にて研究報告を行った。10Aには東京大学にて、立教大学の井川教授によるVOAに関するレクチャーを受けるとともに、シンポジウムと出版計画について第2回の打合せ会議を行った。11月には、米国テキサス州サンアントニオで開催されたAmerican Studies Association 2010年次大会にて、谷川・士屋および海外研究協力者のオズグッドが、パネルを組んで研究成果の発信を行うとともに、米国の研究者たちからフィードバックを得た。12月にはCIE映画関係者に聞き取り調査を行うとともに、シンポジウムの最終打合わせを行った。 2011年3月5目、東京大学大学院情報学環および井川科研との共催で、シンポジウム「占領期・ポスト占領期の視聴覚メディアと受容-民主化・冷戦・モダニティ~第1部:浸透するアメリカ・変容するアジア-CIE/USIS映画とラジオ放送」を開催し、多くの貴重なコメントを得るとともに実りあるディスカッションを行った。海外研究協力者のオズグッド(米国)とホウン(韓国)も参加し、冷戦期米国の対外公報宣伝について国際比較研究を進めた。さらに、この科研研究の成果を最終年度に刊行するための準備を進めた。
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