研究課題
前年までと同様に定例の研究会を開催し、メンバーがそれぞれの研究の成果を報告し、議論を深めてきた。まず、4月に柘植あづみが前年度3月に実施したアメリカ合衆国コロラド州における提供卵子による生殖補助医療技術で子どもを得たカップル9組11人と提供精子によって子どもをもったカップル1組、また、卵子提供をした女性へのインタビュー結果を報告した。5月には、武藤香織が東日本大震災のボランティア経験の報告と災害ボランティアにおいて求められる視点についての問題提起を行った。6月には、熱田敬子が中国における再生医療や生殖補助医療技術の状況の報告を行った、10月にはプロジェクトメンバー合同で再生医療研究者に先端医療研究についての社会文化的な側面からの意見や態度を尋ねるインタビュー調査の準備を行った。11月には柘植が質的データ分析の途中経過を報告、12月に小門穂がフランスにおける代理出産についての報告をした。並行して12月はインタビューの依頼等の準備、1月は集中して合同インタビューを実施、2月はデータ検討会を開催した。調査では、とくに再生医療研究において卵子や受精卵を材料とするES細胞研究とそれを必要としないiPS細胞研究の比較検討、再生医療で生殖細胞を分化させることについて意見を尋ね、ジェンダー分析を実施した。3月には最終報告会をセミクローズドで開催し、粥川準二、洪賢秀、小門穂、岩江荘介、柘植あづみが報告し、長時間にわたり議論した。合同調査は、震災の影響によって時期が後ろ倒しになったが、再生医療の先端の研究者3名への個別インタビュー(H21年度に2名実施のため計5名)と、メンバーがそれぞれ再生医療のシンポジウム等に参加した。3月には柘植が香港大学で実施されたInternational Conference'The Making of "Asia" : Health and Gender'にて報告し、参加した研究者と議論および交流を深めた。さらに、メンバーは個人または共同での論文の発表を積極的に行った。
すべて 2012 2011 その他
すべて 雑誌論文 (7件) (うち査読あり 5件) 学会発表 (11件) 図書 (4件) 備考 (2件)
Hastings Center Report
巻: (Online First January 27)
10.1177/0963662511420909
癌と化学療法
巻: 39(4) ページ: 493-497
臨床哲学
巻: 13 ページ: 42-61
巻: 41(5)
DOI:10.1002/j.1552-146X.2011.tb00142.x
New Genetics and Society
巻: 30(3) ページ: 241-252
DOI:10.1080/14636778.2011.598053
International Journal of Fertility and Sterility
巻: 5(2) ページ: 78-85
助産雑誌
巻: 60:8 ページ: 710-713
http://www1.meijigakuin.ac.jp/~medgen/index.html
http://www.meijigakuin.ac.jp/~atsuge/