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2009 年度 実績報告書

日本の宗教とジェンダーの研究-近世社会における尼僧と尼寺の役割-

研究課題

研究課題/領域番号 21310172
研究機関大手前大学

研究代表者

岡 佳子  大手前大学, 総合文化学部, 教授 (50278769)

研究分担者 岡村 喜史  龍谷大学, 文学部, 准教授 (50340493)
キーワード尼寺 / 比丘尼御所 / ジェンダー / 女性 / 仏教 / 触留 / 御所人形 / 霊鑑寺
研究概要

本研究は、日本の宗教とジェンダーを考えるうえで重要な尼門跡文書の分析を通じて近世社会における尼僧と尼寺の役割を明らかにすることを目的とする。この目的を遂行するために、本年度は7回の尼寺文書研究会(6月27日・7月25日・9月19日・11月14日・12月12日・1月16日・2月20日)、霊鑑寺工芸品調査2回(9月1日3日、3月6日~8日)を実施した。
研究会においては、公儀から京都・奈良の比丘尼御所に下した触を書き留めた慈受院蔵「総持院触留帳」、元禄11年~正徳6年に至る10冊を講読して翻刻を行った。公儀から京都の町に下された町触は翻刻され『京都町触集成』として刊行されているが、比丘尼御所に宛てた触については殆ど紹介されておらず、江戸幕府の比丘尼御所、あるいは門跡・公家方支配の実態までが明確になると思われ、その翻刻は近世寺院史研究に意義をもつ。また、霊鑑寺の工芸品調査では、江戸中期~明治に至る御所人形・賀茂人形等・人形の衣類等の約70点の調査を行った。人形調査によって比丘尼御所における工芸文化実相を明確にしたのみならず、江戸時代の人形の編年などにも繋がるものとなった。
講読も調査も何れも研究の基礎資料を蓄積する上で貴重なものである。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2010 2009

すべて 雑誌論文 (2件) 学会発表 (3件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文]2010

    • 著者名/発表者名
      岡村喜史
    • 雑誌名

      新修小松市史 史料篇9 寺社(石川県小松市)

      ページ: 62-66・68-70・116-215

  • [雑誌論文] 京焼研究と考古学2009

    • 著者名/発表者名
      岡佳子
    • 雑誌名

      美術フォーラム21 19号

      ページ: 109-114

  • [学会発表] 江戸後期の北摂・丹波の磁器生産2009

    • 著者名/発表者名
      岡佳子
    • 学会等名
      東洋陶磁学会第37回大会「丹波焼」
    • 発表場所
      兵庫陶芸美術館
    • 年月日
      2009-11-22
  • [学会発表] 膳所焼の変遷-文献史料をもとにして-2009

    • 著者名/発表者名
      岡佳子
    • 学会等名
      東洋陶磁学会・歴史土器研究会主催「シンポジウム 膳所焼大江窯の総合的研究」
    • 発表場所
      京都テルサ
    • 年月日
      2009-07-11
  • [学会発表] 金森宗和と尾張徳川家2009

    • 著者名/発表者名
      岡佳子
    • 学会等名
      茶の湯文化学会東海例会
    • 発表場所
      名古屋文化短期大学
    • 年月日
      2009-04-24
  • [図書] 大東市史編纂史料目録第4集 東家文書2010

    • 著者名/発表者名
      岡村喜史
    • 総ページ数
      54
    • 出版者
      大東市教育委員会

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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