研究課題/領域番号 |
21320005
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
関根 清三 東京大学, 人文社会系研究科, 教授 (90179341)
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研究分担者 |
出村 和彦 岡山大学, 社会文化科学研究科, 教授 (30237028)
三嶋 輝夫 青山学院大学, 文学部, 教授 (80157479)
高橋 雅人 神戸女学院大学, 文学部, 教授 (90309427)
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研究期間 (年度) |
2009-04-01 – 2014-03-31
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キーワード | 宗教 / 哲学 / ヘブライズム / ヘレニズム / キリスト教 / プラトン / アウグスティヌス / ベッサリオン |
研究概要 |
「哲学と宗教の対話」共同研究の最終年度にあたる25年度は、今までの成果を国際的に発信することを主たる課題とした。 関根は、夏のアテネの国際哲学会で、文字通り「哲学と宗教」のシンポジウムで発題し(病気のため、パワーポイントでの参加に留まったが)、それを敷衍した『旧約聖書の哲学的解釈』という英語の著作を冬には上梓することができた。 三嶋は、7月にイタリアのピサで開かれた第十回国際プラトン学会に参加しプラトンとベッサリオンについての知見を深めると共に、プラトン『クレイトポン』と文献学者としてのベッサリオンの功績についての論文を発表した。 出村は、アウグスティヌスにおけるラテン語の「心」(cor)という概念についての英語論文を完成し発行した。またマテオ・リッチ『天主実義』やキリシタン文書におけるアウグスティヌスの引用を調査し、近世東アジアにおけるアウグスティヌスとの出会いがもたらした哲学と宗教の関わり特徴を精査した。 高橋は、プラトンの神観念を、特に人間の判断に基づく自由な選択との関係から考察した。その結果、『法律』第十巻のいわゆる「神義論」において、神は人間のあり方に無関心ではなく、善き人には悪いことは起らないとのソクラテスの確信をプラトンが堅持しているとともに、善き人になるかどうかは人間の選択にのみによることを明らかにした。
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現在までの達成度 (区分) |
理由
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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