研究課題/領域番号 |
21320017
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
BECKER CARL.B 京都大学, こころの未来研究センター, 教授 (60243078)
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研究分担者 |
岩田 文昭 大阪教育大学, 教育学部, 教授 (00263351)
得丸 定子 上越教育大学, 学校教育研究科(研究院), 教授 (00293267)
山崎 浩司 信州大学, 医学部, 准教授 (30378773)
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研究期間 (年度) |
2009-04-01 – 2013-03-31
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キーワード | 生きがい感 / いのち教育 / Sense of Coherence / グリーフケア / ストレス低減 / 生命に対する畏敬の念 / コミニュケーションスキル / 死生観 |
研究概要 |
研究最終年度である本年は、研究のまとめを行うと同時に、研究成果の書籍出版に向けた研究を進めた。最終年度の研究概要を研究分担者ごとに以下に記す。研究代表者のベッカーは、病院と学校という現場を対象にストレス低減のセミナー・講演会を開催するとともに、ストレス対処能力、SOC尺度、バーンアウト尺度等、質問紙調査を実施した。特に新人看護師への横断的・長期的SOC調査は1000人にも及び世界に類を見ないもので、看護師の人間関係・職に関する貴重なデータを得た。 得丸は、主として、児童生徒・保護者・社会人を対象とした「マインドフルネス瞑想」の出前授業を行い、瞑想によって、ストレス低減や生き方の改善、生きがい感への気づきが生じることを感想文分析から探った。岩田は、第一に、新学習指導要領のもとで刊行された中学校社会の教科書とその指導書の分析を行った。第二に、「生命に対する畏敬の念」が学校教育においていかなる意味を有しているかについて、継続研究を深めた。特に国語の教科書でよく教材として用いられている宮沢賢治や立松和平の作品において、生命の根源に関わる教育の実践例がなされていることを探求した。山崎は、神谷美恵子、飯田史彦、近藤勉などによる「生きがい」に関する研究を検討し、「生きがい感」を定義すべく考察を行った。また、齋藤孝の『スラムダンクを読み返せ』を参考に「生きがい」を漫画から読み取る方法について理解を深めた。さらに、実際に井上雄彦のマンガ『バガボンド』を題材に、いかにそこから「生きがい(生きる意味)」を読み取れるかを論考にまとめた。 4年間の本研究では、生きがい感を妨げる要因と生きがい感を育める要因を調査対象にして、様々な現場や方法で、生きがい感を向上させる教育実践を試みてきた。その成果は既に随所で発表・報告を行っているが、引き続き、公開講演や書籍出版にて詳細な成果を還元する計画である。
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現在までの達成度 (区分) |
理由
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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