研究課題/領域番号 |
21320030
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研究機関 | 国立歴史民俗博物館 |
研究代表者 |
日高 薫 国立歴史民俗博物館, 研究部, 教授 (80230944)
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研究分担者 |
山崎 剛 金沢美術工芸大学, 美術学部, 准教授 (70210391)
荒川 正明 学習院大学, 文学部, 教授 (70392884)
澤田 和人 国立歴史民俗博物館, 研究部, 准教授 (80353374)
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キーワード | 東西交流 / 工芸 / 交易 / 漆器 / 磁器 / 室内装飾 |
研究概要 |
平成22年度の主要な成果は、イタリア国内に現存する漆の間・中国の間などのシノワズリ室内装飾の調査と、それを構成する日本製磁器および漆器、中国・西洋製などの工芸品の調査を行ったことである。調査方法は昨年度同様、磁器班、漆器班を中心におこなった。訪問先は、以下の通り。トリノ・フィレンツェ・パレルモで現地研究者との意見交換をおこなった。 【ヴェネツィア】ドゥッカーレ宮殿(ヴェネツィア製漆塗盾の調査)、レッツォニコ宮殿(ヴェネツィア漆器および日本・中国製磁器の調査) 【ジェノヴァ】王宮・赤の宮殿・白の宮殿・スピノーラ宮殿(日本製および中国製磁器の調査) 【トリノ】マダマ宮殿(シノワズリ室内装飾の調査)、ヴィラ・デラ・レジーナ(シノワズリ室内装飾・漆器)の調査、王宮(漆の間・日本製磁器の調査)、装飾美術館シノワズリ室内装飾の調査 【フィレンツェ】ピッティ宮殿(日本製漆器および磁器の調査) 【ローマ】ヴェネツィア宮殿(日本製磁器の調査) ギャリー・ドーリア・パンフィーリ(シノワズリ絵画・シノワズリ庭園に関する資料調査) 【パレルモ】ヴァルグアルネーラ・ガンジ宮殿(日本製磁器の調査)、中国小館(シノワズリ室内装飾の調査) ピエモンテ、シチリアは、とくにシノワズリが盛行した地域であり、まとまった遺例にめぐまれている。イタリアのシノワズリ、日本美術受容に関する基本的な調査をおこなえたことが有益であった
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