研究課題/領域番号 |
21320031
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研究機関 | 独立行政法人国立文化財機構東京国立博物館 |
研究代表者 |
高橋 裕次 独立行政法人国立文化財機構東京国立博物館, 学芸企画部・博物館情報課, 課長 (00356271)
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研究分担者 |
浅見 龍介 独立行政法人国立文化財機構東京国立博物館, 学芸研究部・調査研究課・東洋室, 室長 (30270416)
丸山 士郎 独立行政法人国立文化財機構東京国立博物館, 学芸企画部・博物館教育課・教育講座室, 室長 (20249915)
白井 克也 独立行政法人国立文化財機構東京国立博物館, 学芸研究部・列品管理課・平常展調整室, 室長 (70300689)
島谷 弘幸 独立行政法人国立文化財機構東京国立博物館, 副館長 (90170935)
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キーワード | 博物館史 / 文化財指定 / 宝物調査 / 公文書 / 模写模造 |
研究概要 |
明治4年、明治になって初めての文化財保護に関する法律である「古器旧物保存方」を受けて、明治5年、博物局(東京国立博物館の前身)の蜷川式胤らによる宝物調査(壬申検査)が行なわれた。その調査結果である「壬申検査宝物図集」(重要文化財)をはじめ明治21年(1888)に宮内省が行なった臨時全国宝物取調から始まった旧国宝制度、戦後の文化財保護法の制定に関する資料を東京国立博物館は保管している。本研究では、東京国立博物館で保管してきた文化財保護の歴史に関わる宝物調査の資料、報告書、宝物の模写絵図や拓本類を可能な限り収集、整理し、そのデータを公開することを第一の目標としている。本年度は、他の施設が所蔵する、文化財保護の歴史に関わる資料の確認をしながら、東京国立博物館が所蔵する資料の目録のデータ化と、『東京国立博物館百年史』などの資料のデジタル化を進めた。また、本年度末(3月27日)より、東京国立博物館の展示施設を利用して、特集陳列「博物館の創始者・蜷川式胤の文化財保護」という展示の中で、研究成果の公開を始めた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
東京国立博物館が所蔵する資料の所在確認とデジタル・データ化を進め、蓄積データ量が増えてきている。また、随時資料の調査・研究も進めており、本年度末より東京国立博物館館内の展示で、研究成果の公開をはじめることができた。
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今後の研究の推進方策 |
資料のデータ化や調査研究は順調に進めてきているが、それらの収集したデータは、個別のものとして保管している。これらを統合したデータベース作成が緊急の課題である。本研究代表者は、東京国立博物館で情報部門を担当しており、代表者を中心として、データベース作成を進めていきたい。
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