研究課題/領域番号 |
21320041
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研究機関 | 沖縄県立芸術大学 |
研究代表者 |
金城 厚 沖縄県立芸術大学, 音楽学部, 教授(学部長) (50183273)
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研究分担者 |
久万田 晋 沖縄県立芸術大学, 付置研究所, 教授 (30215024)
植村 幸生 東京藝術大学, 音楽学部, 准教授 (80262252)
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キーワード | データベース / 民謡 / 民族音楽学 / 歴史研究 |
研究概要 |
研究プロジェクトの三年目である本年度は、目的遂行のために全体をデータベース構築班(金城、久万田)、応用研究班(金城、植村)に分け、各班ごとに研究を進めた。7月に両班合同の全体会議を開催し(沖縄県立芸大)、今後の作業計画と研究の展開について打ち合わせを行った。 データベース構築班は、6月から東京藝術大学所蔵沖縄・奄美関係音声資料のうち、1970~80年代の音声資料(カセットテープ)のデジタル化をほぼ完了した。また70年代のカセットテープ(沖縄本島、宮古、八重山)に関するデータ基本台帳の整備を進めた。これら一連の作業にアルバイトを雇用し謝金を執行した。 3月にデータ基本台帳の画像データ作業に必要となるA3スキャナおよびレーザー・プリンタを備品費で購入し、データ基本台帳を作成する環境を補完整備した。 応用研究班(金城、植村)は、東アジアや、世界の民族音楽研究の動向を調査し、音声データを使用した応用的研究の可能性について引き続き検討を進めた。 3月下旬に全体会議(東京)を開き、今年度の各班の進行状況を報告確認し、今年度の総括と次年度の研究の計画についての討議を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
データベース構築班の70~80年代のカセットテープ約1400本のデジタル化は予定より早く進行し、ほぼ完了した。今後は応用研究班による音声データ使用の方途と、民俗音楽学的歴史研究への活用についてよりいっそう研究を進めなければならない。
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今後の研究の推進方策 |
東京藝術大学所蔵沖縄・奄美関係音声資料のうち70~80年代のカセットテープ(沖縄本島、宮古、八重山)のデジタルデータ化については、ほぼ完了することができた。今後はこのデジタルデータをいかに民俗音楽学的歴史研究へと活用してゆくかという応用研究を進めてゆかねばならない。平成24年度は最終年度にあたり、応用研究班の研究を推進することでプロジェクト全体の成果をあげてゆきたい。
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