研究課題/領域番号 |
21320042
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研究機関 | 上智大学 |
研究代表者 |
林 道郎 上智大学, 国際教養学部, 教授 (40318621)
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研究分担者 |
米倉 迫夫 上智大学, 国際教養学部, 教授 (70099927)
小林 宏光 上智大学, 国際教養学部, 教授 (40195805)
松原 典子 上智大学, 外国語学部, 准教授 (10338428)
平澤 Caroline 上智大学, 国際教養学部, 助教 (10535454)
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キーワード | 絵解き / 観衆 / 場 / パフォーマティヴィティ / 媒介 / シュルレアリスム / 仏教絵画 / アンフォルム |
研究概要 |
平成22年度は、本科研の主たる活動として、ワークショップを5回、上智大学にて開催した。主な内容と参加者は、以下のとおり。 1) 5月18日、密教美術の研究者を国内外から招き、公的な場面・私的領域におけるイメージの受容、その使用のされ方についてのワークショップを開く。企画は、平澤キャロライン(研究分担者)。発表者は、Cynthea Bogel(ワシントン州立大学),Karen Mack(日本美術史研究者),and Elizabeth Tinsley(大谷大学)。コメンテーターとして、Marco Gottardo(コロンビア大学)。 2) 10月9日、シュルレアリスム.およびジョルジュ・バタイユの「アンフォルム」という概念をめぐって、イメージが見る者にどのように働きかけるのかを考察。企画は林道郎(研究代表者)。発表者は、鈴木雅雄(早稲田大学)、近藤学(東京大学COE)、伊藤亜紗(雑誌編集)。コメンテーターに林。 3) 11月13日、日本の中世美術(六道絵など)におけるイメージと観衆の問題を考えるワークショップを主催。企画は米倉迪夫(研究分担者)。発表者は、鷹巣純(愛知教育大学)、山本聡美(共立女子大学)、加須屋誠(奈良女子大学)、司会を米倉が務める。 4) 12月1日、暴力と聖なるもののイメージとそれを受け取る観衆の関係の問題を、キリスト教絵画、アフリカの物神崇拝を例に考察するワークショップを主宰。企画者は平澤キャロライン。発表者はBronwen Wilson(ブリティッシュ・コロンビア州立大学),村上辰雄(上智大学)、平澤キャロライン(研究分担者)。コメンテーターとして中谷一(立教大学)を招く。 5) 2月18日(平成23年)、明代の中国絵画・版画における図像と観衆の変遷についてのワークショップを開催。企画は、小林宏光(研究分担者)。発表者は、井出誠之助(九州大学)、板倉聖哲(東京大学)、小林宏光。コメンテーターとして大木康(東京大学)を招く。 これら5つのワークショップは、すべてビデオ・写真によって記録され、観衆論的な視座からのさらなる研究の推進のための資料として使われる。ワークショップ以外にも、定期的に会合を開き、それぞれの研究成果についての情報の交換・議論を進めてきた。また、各分担者においては、それぞれの研究分野に関する調査のために、国内・海外に調査旅行をあわせて数回実施した。
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